秋からはレザーウエアが楽しめる時期。ライダースジャケットのロングトレンドはかれこれ10年近く続いているが、今年も人気に陰りは見えない。ただ、ライダースは定番アイテム化しつつあるだけに、単に羽織るのではない、多彩なアレンジを手に入れておきたい。斬新なお見事ルックの実例を手がかりに、スタイリングのセオリーをつかんでいこう。

◆ライダース×ダメージドデニム

 もともとバイク乗りのアウターであるライダースはタフ顔ボトムスに合う。ダメージドジーンズは申し分のない相棒。特段の工夫を加えなくてもなじむが、ライダースの内側に着込むトップスもデニム系を選ぶと、さらに一体感が出る。濃いインディゴ色のフリンジ付きデニムトップスは、ジーンズとの濃淡差も演出。ミニバッグを提げたところが上級者の知恵。ライダースとジーンズのハードなイメージを、ミニバッグでぐんとやわらげた。素肌をのぞかせた靴もミックススタイリングに一役買っている。

◆ライダース×マイクロミニワンピ

 ライダースはゴツ感があるから、全体のムードが一本調子になるのを防ぐには、フェミニン顔のアイテムを引き合わせればいい。ワンピースとミニスカートの長所を兼ね備えたミニ丈ワンピは若々しさやヌーディー感が出せる点で言うことなしだ。本流の黒革ライダースに合わせるうえで、柄物のワンピは好対照のパートナー。超ミニのボーダー柄ワンピはライダースルックの硬派感を一変させている。白いシューズはフレッシュな見映え。バッグにスカーフを巻いて垂らした工夫も、のどかさを添えている。