秋冬シーズンは赤をまとって温かい気分になりたい―そう思っている人もいるのでは? 普段着からお仕事着まで、赤アイテムの上手な取り入れ方をファッション・ジャーナリストの宮田理江さんが解説します。
女っぽさを印象づける「赤」がこの秋冬のキーカラーになる。あでやかさと強さを兼ね備える赤は、まとうだけで気持ちまで上向く。赤と一口に言っても、レンガ風やワインカラーなど、種類がさまざま。部分的に見せる差し色で使えば、お仕事ルックでもアクセントになる。エレガンスやたおやかさを程よく印象づけられる、赤のスタイリングを、人気ブランド「VOUS ETES(ヴゼット)」のコレクションから、初心者、中級、上級向きの3段階で押さえていこう。
初心者 → 部分的に「赤」を投入
鮮烈な赤は主張が強いから、服にワンカラーでまとめるのは悩ましい人もいるだろう。慣れないうちは、柄の一部や襟・袖の端だけに赤を取り入れて。花柄のプリントワンピースは赤の他に、黒や白、イエローなどをミックスしているから、装いになじませやすい。タイツをグレーに、靴を赤にすることで、あでやかさと優しいムードを兼ね備えた。
チェック柄はこの秋冬のキーモチーフ。オールインワンで着こなして、英国イメージにモード感をプラス。首元、手首、足首というボディーの細い部分を狙って赤を部分的に差し込んで、上品なアクセントに。渋めのトーンでまとめてしまいがちな秋冬の装いに使える技だ。オフィス用のスーツでも、控えめに赤を差すと、こなれた感じに仕上がる。