秋冬シーズンは赤をまとって温かい気分になりたい―そう思っている人もいるのでは? 普段着からお仕事着まで、赤アイテムの上手な取り入れ方をファッション・ジャーナリストの宮田理江さんが解説します。

 女っぽさを印象づける「赤」がこの秋冬のキーカラーになる。あでやかさと強さを兼ね備える赤は、まとうだけで気持ちまで上向く。赤と一口に言っても、レンガ風やワインカラーなど、種類がさまざま。部分的に見せる差し色で使えば、お仕事ルックでもアクセントになる。エレガンスやたおやかさを程よく印象づけられる、赤のスタイリングを、人気ブランド「VOUS ETES(ヴゼット)」のコレクションから、初心者、中級、上級向きの3段階で押さえていこう。

初心者 → 部分的に「赤」を投入

ドレス 6万3000円(税抜) ブラウス 3万3000円(税抜) スカート 4万3000円(税抜) VOUS ETES
ドレス 6万3000円(税抜) ブラウス 3万3000円(税抜) スカート 4万3000円(税抜) VOUS ETES
コート 8万9000円(税抜) ニット 2万6000円(税抜) オールインワン 3万9000円(税抜) VOUS ETES
コート 8万9000円(税抜) ニット 2万6000円(税抜) オールインワン 3万9000円(税抜) VOUS ETES

 鮮烈な赤は主張が強いから、服にワンカラーでまとめるのは悩ましい人もいるだろう。慣れないうちは、柄の一部や襟・袖の端だけに赤を取り入れて。花柄のプリントワンピースは赤の他に、黒や白、イエローなどをミックスしているから、装いになじませやすい。タイツをグレーに、靴を赤にすることで、あでやかさと優しいムードを兼ね備えた。

 チェック柄はこの秋冬のキーモチーフ。オールインワンで着こなして、英国イメージにモード感をプラス。首元、手首、足首というボディーの細い部分を狙って赤を部分的に差し込んで、上品なアクセントに。渋めのトーンでまとめてしまいがちな秋冬の装いに使える技だ。オフィス用のスーツでも、控えめに赤を差すと、こなれた感じに仕上がる。