夏の切り札、ノースリーブブラウス

2018年春夏コレクション 「グレースコンチネンタル」サイトより
2018年春夏コレクション 「グレースコンチネンタル」サイトより

 暑い時期にはノースリーブが恋しくなる。ただ、露出が多いと、くだけて見えがち。きちんと感を損なわないよう、ディテールや色に気を配りたい。ボウタイを組み込んだブラウスはレディーライクな表情を見せてくれる。ネイビー系の柄は涼やかさとクラシック感をまとわせる。

 ボリュームたっぷりのサーキュラースカートは、裾が曲線を描くから、優しい着映えに仕上がる。気張らない日はデニム素材を、おめかしシーンではレースやシフォン系素材を選べば、別のムードを引き出せる。バッグと靴もムードチェンジャーに使いたい。

2018年春夏コレクション 「グレースコンチネンタル」サイトより
2018年春夏コレクション 「グレースコンチネンタル」サイトより

 ノースリーブのブラウスでも、目立つ色をのせれば、淡白に見えにくい。女濃度の高いピンクは装い全体にロマンチックなムードをもたらす。引き合わせるボトムスはブラウスの色との相性を考慮に入れて選びたい。例えば、ピンクの引き立て役には大人フェミニンに整えやすいブラックがうってつけだ。

着映えのするブラウスは1枚で着ても手抜きに見えにくい

ディテールや色に工夫のあるブラウスなら特別な場面でもまとえる
ディテールや色に工夫のあるブラウスなら特別な場面でもまとえる

 「グレースコンチネンタル」は「GRACE=優美」という言葉が示す通り、クラシックなムードが持ち味で、大人っぽい装いに導いてくれる。ファッション関係者を中心に人気が高まったのは、妥協のないものづくりの姿勢が評価されたから。1997年に東京・代官山でオープンして以来、ファンを増やし続けている。

 ブラウスはオフィスでも身近なトップスだが、ディテールや色に工夫のあるタイプなら、特別な場面でもまとえる。着映えのするブラウスは1枚で着ても手抜きに見えにくいから、薄着になる夏コーデの柱になってくれる。

文/宮田理江 画像協力/グレースコンチネンタル