ゴールデンウイークが明け、初夏の気分を盛り上げていきたいこの季節。街中でも着こなせるユニクロのリゾートウエアで、非日常ムードやモード感を取り入れてみませんか。ファッション・ジャーナリストの宮田理江さんが解説します。

tomas maier and uniqlo
tomas maier and uniqlo

 「ユニクロ」から初めての本格的なリゾートウエアコレクションが5月18日から売り出される。世界的なトップデザイナーと組んだ提案は初夏の気分になじみ、非日常ムードやモード感を招き入れてくれそうだ。洗練とカジュアル感が同居するコレクションの魅力を見ていこう。

「tomas maier and uniqlo」が示すリゾートウエアとは?

tomas maier and uniqlo
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 まず「リゾートウエア」のイメージをつかんでおきたい。「リゾート」という響きからすると、海辺・南国向きといった印象を抱きやすいが、必ずしもそうとばかりは限らない。「リゾートで過ごす時間にふさわしい」といったニュアンスは帯びているものの、街中でも着こなせる服が多い。「シーズンを超えて重宝する、気負わない雰囲気の服」「リゾート気分を味わいながらも街中でアレンジできる服」といったとらえ方ができる。

 イタリアの高級ブランド「BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)」を手掛けるトーマス・マイヤー氏とコラボレートしたコレクション「tomas maier and uniqlo(トーマス マイヤー アンド ユニクロ)」は伸びやかでリラクシングなムードを醸し出している。米国屈指のリゾート地、フロリダの太陽にインスピレーションを得たという今回のデザインは、上質感と着やすさが融け合い、ビーチと街中を着替えなしで行き来できそうな「シーンフリー」の着こなしを提案している。