チェック柄、ストライプ柄はフェミニンに寄せて

TOPSHOP 2018年春夏コレクション
TOPSHOP 2018年春夏コレクション

 本来の持ち味とは異なるムードの別モチーフや色と組み合わせると、それぞれの柄の角が取れて、全体に収まりがよくなる。コーデのコツはまず主役柄のイメージをつかんでおくことだ。例えば、チェック柄には英国調やトラッド、ボーイッシュ、カジュアルなどの印象が強い。引き合わせるアイテムの候補は、これらのイメージの逆、裏のテイストになる。

 チェック柄スカートに合わせた、花柄・ピンヒールのショートブーツは程よくフェミニンを足し込んだ。ブルー系のニットトップスも穏やかなムードを添えている。チェック柄のコートにも真っ赤なヒール靴がたおやかな風情をプラス。素肌をのぞかせたショート丈トップスもみずみずしさをもたらしている。

TOPSHOP 2018年春夏コレクション
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 一方、マニッシュなストライプ柄シャツはクールで凜々しいたたずまいだから、ピンクのパンツでフェミニン寄りにシフト。靴も爪先が露出したオープン・トゥのチャンキーヒール靴も伸びやかでヌーディー。春夏仕様のトレンチコートをかぶせて、全体のトーンを落ちつかせている。

定番柄と別テイストの組み合わせで「こなれ感」を

 ロンドン・ファッションウイークに参加している、英国ブランド「TOPSHOP(トップショップ)」はリアルスタイリングに役立つアイテムをそろえている。ロンドンモードの強みとされるハイストリートのテイストは今のおしゃれトレンドになじむ。

 おなじみの柄をまとうと、柄の印象が強く出過ぎて、ありきたりの着姿に見えやすい。でも、コーデを工夫して別テイストを交じり合わせれば、見飽きたイメージを遠ざけられる。今の最重要おしゃれキーワードとなっている「こなれ感」を醸し出す上でも、「定番柄崩し」は効果的だから、春夏ルックに賢く取り入れたい。

文/宮田理江 画像協力/TOPSHOP