暖かくなると、首元が開いたファッションや耳周りを出すヘアスタイルを試したくなり、同時におしゃれなアクセサリーも欲しくなります。今回は、ファッション・ジャーナリストの宮田理江さんが人気コスチュームジュエリーを例に、春ファッションをより華やかにする、効果的なアクセサリーのスタイリング方法を解説します。
徐々に薄着に向かうシーズンだから、アウターをオフした姿にちょっとした華やぎが欲しくなる。量感の豊かなジュエリーを耳や胸元に迎えると、トップスがシャツやニット1枚でも寂しく見えにくくなる。「petite robe noire(プティローブノアー)」の人気コスチュームジュエリーを生かしたルックを参考に、もっとジュエリー使いが楽しくなる自由なスタイリングを見つけていこう。
重ね付けで華やぎアップ
「ジュエリーは耳か首に1点だけ」といった、控えめ主義のルールを守っている人は珍しくない。でも、時には「重ね付け」を試してみては。例えば、ピアスとネックレスのコンビネーションは顔周りにボリュームをもたらすから、小顔に見せる効果が期待できる。
天然石のピアスは鮮やかな色とキュートなドロップ形が目を引く。ブルーのストーンはクールな雰囲気を引き寄せてくれる。ピンクとパステルブルーを組み合わせた2連ネックレスは寒色と暖色のミックスで、複雑な風情を演出。パール調の清楚な表情と、大粒ピンクの優しい色みは、レディーテイストとゴージャス感を醸し出す。服に白やピンクの柄をあしらうと、色なじみがよくなる。
ネックレスの2本重ね付けは割と知られたアレンジだが、ピアスやイヤリングで2個付けを取り入れると、意外感を打ち出せる。2018年春夏に盛り上がりそうなのは、メタリックな質感のアクセサリー。工業的なモチーフもトレンドに浮上。スズ合金でこしらえたキューブ形のパーツを使ったピアスは立体的でモダン。見た目はシンプルだから、普段使いにも向く。
ネックレスに大ぶりのキューブ形モチーフを用いると、立体感が際立つ上、理知的なムードが生まれる。首周りに角張った起伏ができるおかげで、シャープな印象に仕上がる。アクセサリーに表現力がある分、トップスは控えめで構わない。