「魅惑のミュージアムショップ」連載・第26回。誰もが童心に返ることができる、東京おもちゃ美術館のミュージアムショップの「Apty(アプティ)」を訪問しました。

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童心に返って楽しめる“おもちゃショップ”

 「おもちゃを作る、遊ぶ、学ぶ、楽しむ」をスローガンに、国内外の玩具を所蔵・展示しているのが「東京おもちゃ美術館」です。併設されたミュージアムショップ「Apty(アプティ)」には、一般のおもちゃ店には並んでいないような、ユニークな玩具がところ狭しと並んでいました。

 「ここでは北海道から沖縄まで、日本各地で活動している“おもちゃ職人”さんの作品を展示・販売しています。現在は100人近くの職人さんと取引をさせていただいているんですよ」――そう話してくださったのは、店長の杉村美由紀さん。

 例えば、十二支をモチーフにした組み木のおもちゃや、かわいいくまのストラップなど、主に「木」を使った優しい手触りの商品が目立ちます。平日は赤ちゃん連れのママたちがここを訪れ、木製の「おしゃぶり」や「ガラガラ」といった、舐めても安心・安全なものを手に取られる人が多いのだとか。

 「オモチャの対象年齢は、0歳から99歳まで!(笑) 休日になると、若い女性がお一人で来られたり、恋人や友人を連れて来られたりすることも多くて大変賑わっています。例えば、豊永盛人さんという沖縄の職人さんが製作した“琉球張り子”は、まるでゆるキャラのような可愛らしいデザインが人気ですね。ナルカリクラフトという、長野の工房による“人体模型”や“ドクロ”をモチーフにした玩具も評判です」(杉村さん)

 そうした職人さんたちの作品だけでなく、ベーゴマやお手玉、けん玉のような、昔懐かしい玩具も展開。“PCゲーム世代”の子どもたちも、最初は戸惑いながら気づけば夢中になって遊んでいるそうです。

 「昔のオモチャって、自分で動かしたり遊び方を工夫しなければ動かない、ただのモノですよね。でも、練習してコツを覚えれば誰でも遊べます。指や手、体全体を動かして遊ぶものが多いから、脳の発達や情操教育にもとてもいいんですよ」(杉村さん)

 実際に手に取って遊ぶのはもちろん、部屋に飾ればインテリアとしても楽しめるものばかり。ちょっとしたホームパーティーに使えそうなゲームも置いてあるので、機会があれば是非一度のぞいてみてはいかがでしょう?

※ミュージアムショップの利用に、美術館のチケットは不要です。