岩井さんが批判や不満をこぼす一面も
ラジオでは、岩井勇気さんが淡々とした口調で特定の人物への批判や不満をこぼしたりして、澤部さんがそれをフォローするようにたしなめる場面がたびたび見受けられます。
鋭いナイフのようにとがっている岩井さんの発言は、面白いけれど時に危なっかしいところもある。
それに対して相方の澤部さんがツッコミを入れたり、あきれて笑ったりすることで、岩井さんの持っている毒が中和され、そこにほのぼのとした雰囲気が漂うことになります。
幼なじみの気心の知れたコンビだからこそ、そういう温かい空気が生み出せるのだと思います。
ラジオにおける「親密さ」というのは、コンビ間のことだけを指しているわけではありません。
パーソナリティーとリスナーの間にも親密さを醸し出すことが重要です。
リスナーに支持される番組の多くは、そこに番組ならではの「部室」のような雰囲気ができていて、ラジオを聴く人が自然に親近感を抱くことができます。
前述のオードリーやハライチの番組にはそれがあります。
ラジオというメディアの特徴は、私たちの日常に密着しているということです。