(2)資料の〆切りを自分自信で設定してしまう

 「私の仕事は相手次第の部分が多いから無理だよ」という場合でも、自分で決められることは決めてしまうのがポイントです。例えば、すぐにこちらで判断しきれないメールが来たときも、受けたことをまずお伝えし、自分の中で締め切りを決めて「●日までにお返事します」と答えてしまいます。このように、すぐに返事するクセをつけておくと、自分で自分の時間をコントロールしている感覚が深まり、相手にスケジュールを握られているようなストレスを感じることが減ります。

(3)家族のスケジュールを把握する

 読者のみなさんの中には、働きながら家族のために夕食の準備を毎日している方も多くいらっしゃることかと思います。その場合、知りたいのは家族が今晩ご飯を食べるかどうかではないでしょうか。自分ひとりならば簡単に済ませられるものの、家族の準備もするとなると、作る物や量、家族の帰宅時間に合わせるなど、帰る時間も変わってきてしまいます。そんなときは、ホワイトボードや共通のノートーなどに、会社の出勤ボードのような要領で帰る時間&夕飯の必要をざっくり共有するルールを作ってみるのもひとつの手。
 または、オンラインのスケジュール管理ツールを仕事だけでなく家族でも共有するのも良いかもしれません。全部のスケジュールを共有するのは窮屈でも、夕食の要/不要だけでも15時までには入力する、というゆるいルールなら手軽に始められるはずです。

 実は、ルールは作ったもの勝ちな面があります。自分から率先してルールを作り、それに自然と従ってもらえるようにすれば、時間が読めないストレスを減らす工夫もできるようになるのです。

(4)飲み会/勉強会をコントロールしてしまう

 例えば夜の飲み会や勉強会があるとき、自分が主催者になってしまうのも「自分ハブ化計画」のひとつです。
 主催者側になると、いろいろ面倒なことが多いし、時間が取られそうで嫌だと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、自分が主催すれば、日程も終了時間も決めるのは全て自分。二次会を開催するもしないも自由なので、むしろ自分の大事な時間を周囲に握られることが少ないのです。
 また懇親会などは、コース料理をお願いして時間を読めるようにするのもアイディアのひとつです。コースはだいたい2時間制のところが多いので、終わりがダラダラと伸びるのを防ぐことができます。
 このように、主導権を握る立場になくても、自然に主導権を握るためのコツは実はたくさんあります。あなたも、自分なりの「自分ハブ化計画」を考えてみてくださいね。