撮らない・撮らせないことが大切

 「WooRis」が2015年に20~30代女性に対して行った調査によると、5人に1人が行為中の写真を撮らせてほしいと言われたことがあり、実際に撮らせた人は何と6割に上った。撮らせた理由は、1位は「嫌だったが頼まれて仕方なく」、2位は「何となくOKしてしまった」、3位は「断ったのだが勝手に撮られた」、4位は「喜んでもらいたかった」となっている。つまり、彼氏に請われて仕方なく、或いは喜んでもらうためになどの理由で撮らせているということになる。

 そもそもリベンジポルノとは、別れた恋人や配偶者への報復として、交際している時に撮影した裸などの写真や動画などをインターネット上に公開する行為を指す。インターネット上に裸などの写真や動画が公開されてしまうと、他人に保存・コピー・拡散されてしまい、二度と消すことはできないと考えた方がいい。将来結婚したいと考えた相手や自分の子供などが見てショックを受ける可能性もある。

 たとえ故意に流出させなくても、恋人が撮影した画像の入ったスマートフォンを落としたり、ウイルスなどに感染させて流出させてしまう可能性もある。

 付き合っている時は信頼し合った関係であっても、別れた途端に険悪な関係になることがある。つまり、どんなに親しい仲でも、信頼していても、撮らない・撮らせないしか方法はない。将来自分が困るような写真や動画は撮らない・撮らせないことこそが大切だということは忘れないでおきたい。

文/高橋 暁子、写真/PIXTA