「働き女子の味方! 目からウロコの仕事ハック」では「アイデアを実現するためのカリキュラム」の提供を目的としたブログ99Uの記事を紹介してます。仕事に関するさまざまなノウハウを取り上げた本サイトでは仕事効率化、モチベーション、失敗の対処法、メール術、体調管理など幅広いテーマをカバー。仕事にまつわる様々なテーマを学問的な知見を交えながら分かりやすく解説。常識を覆すユニークな視点で書かれた記事が魅力です。

 クライアントワークにおいて最もチャレンジングなのが自分の仕事の価格設定。それは「高めに設定すべきか、低めに設定すべきか」という終わらない葛藤を生みます。高く設定した時は「クライアントが離れていくのではないだろうか」、「仕事内容と価格が釣り合っていないと思われるのではないかと」と心配し、安く設定した場合は「こんなに働いているのに、これしかもらえないなんて・・」とどちらに転んでも後悔します。

 一体どういったことを基準に価格設定をすべきなのでしょうか? そして、どうすればクライアントワークにおいて満足できる収入を得られるのでしょう?

 そんな重要な疑問に答えるべく、今回のコラムでは99UライターのRuben Gamez(ルーベン・ガメズ)が提示するクライアントワークの真髄をご紹介します。

私たちが仕事に見合ったフィーを要求できない2つの理由

 仕事でより多くの利益を得たいであれば、答えはシンプルです。より多くの対価を要求すればいいのです。むしろ、より多くの対価を要求しなければ利益は増えません。しかし、これがなかなか難しい。Gamezは私たちが料金を高く設定することに躊躇する要因が2つあると言います。しかも、それは両方とも精神的なことです。

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 私たちの妨げとなる主な要因は「恐れ」である。私たちは、値段を高く設定しすぎるとそれが仇となり、クライアントを失うことを恐れている。自分の仕事が値段に見合わないことを恐れている。そして、誰かに「本当はたいしことがないこと」を見透かされるという最悪の事態を恐れているのだ。
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 もうひとつの要因は、「本業以外」の値段交渉以外はやりたくないという「潔癖症」な考え方にあります。

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 もうひとつの障害は、メインの仕事以外のことはやりたくないという考えにある。レートを上げたり、価格交渉をしたりするのは、ずる賢いセールスマンがやることだと思っていないだろうか? しかし、直感に反し、価格設定は仕事と大きく結びついている。あなたは社会を良い方向に変えていくことのできる自分の仕事に誇りが持てるよう、時間とエネルギーを費やしているわけだ。自分の能力、そして自分の仕事のためにも、自分が得る対価を最大化することは重要なことである。
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 端的に言うと、こうした上述の「恐れ」はある重要な認識が抜けているからこそ生じる思い込みです。ここで欠けているのは、クライアントは価値があると思う仕事には喜んで対価を払ってくれるという理解です。

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 決して忘れてはならないのは、クライアントはビジネス上の課題解決の手助けを求めているのであって、その課題解決に貢献してもらえるのであれば、進んで高い料金を払ってくれるということ。そして、言うまでもなくあなたが妥当な料金を相手に提示することで、彼らはあなた、そしてあなたが提供する仕事がそれだけの価値があるものとして理解する。
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