アメリカで注目が集まっている“ハピネス研究”を知っていますか? この分野では、「働く人の精神がどのように仕事に影響するか」についての研究が盛んに行われ、それが実践の場でも取り入れられています。これは仕事で感情を出すことをタブーとしがちな日本とはずいぶん違う考え方です。本連載では、翻訳・通訳者の相磯展子が、「ハピネス研究」をはじめとする海外の仕事観を紹介しながら、日本の仕事の常識に疑問をぶつけていきます。違った視点に触れることで、悩みを解決するヒントがきっと見つかるはずです。

(C)PIXTA
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 仕事場で見下されがちなのがいわゆる「繊細」と言われる人たち。あなたもその一人でしょうか?

 「もっと強くなれ」「いちいちそんなことを気にするな」「終わったことばかりくよくよ考えるな」。繊細な人であれば周囲からこんなことをさんざん言われてきたはず。そしてそんな自分がダメだと思い、強くなる努力もしてきたのではないでしょうか?

 しかし、ここで一つ疑問を投げかけたいと思います。果たして繊細な人は努力で強くなれるのでしょうか?

 ライフコーチのMarie Forleo(マリー・フォーリオ)は、繊細な人は仕事場で強くなることではなく、賢くなることが重要だと指摘します。まさにその通りです。自分が周囲と違うことを認め、その特性に沿った工夫をする必要があるのです。

 これは何も繊細な人に限ったことではありません。自分の特性を知り、それを生かす努力をすることは誰にとっても非常に大切です。

 今回は、Forleoが提案する繊細な人のための「自分を守るため3つのステップ」をご紹介します(出典:Marie Forleo「Should You Toughen Up? Unexpected Advice For Sensitive Souls」)。繊細さに悩んでいる人はきっと参考になるはずです。