自分のこと甘やかしてますか?
こう聞かれてポカンとしたことがあります。自分はもう既に甘ったれているからそんなことをしたら大変だと思い続けてきたからです。
仕事をうまくこなしている人はおそらく自分を甘やかすのも上手なはず。ちゃんとガス抜きができているから仕事にも精一杯打ち込める。
持続的に働き続けるためにはオフの部分をつくったり、やりたくないことは極力やらなくていい状況をつくることが重要です。もう限界だと感じている人はぜひともベクトルを逆にがんばってみてほしい。
また追い詰められている人に限って自分の中のコンパスがバカになっています。「マスト」を自分に押し付けている。「いい社員」「いい同僚」「いい部下」「いい友達」そして時間を遡ってみると「いい子」でい続けるために、自分と他人の境界線が曖昧になっているのかもしれません。
自分の欲求を差し押さえて他人の欲求を満たさなくてはいけないのだからこれは当然疲れるし、長続きしない。
以前性カウンセラーの劒持奈央(けんもつ・なお)さんが1年半家事放棄した話を読んで、ものすごく納得したのを覚えています。
[引用]私はやりたくないことを徹底的にやめていく、という作業をしました。ちょっとでも嫌だと思うことはいっさいやらない。後編で詳しくお話しますが、1年半家事放棄をしたこともあります。(*2)
サラッと書いてありますが、これをするには相当な意志力が必要なんじゃないかと思いました。こんなことは普通周囲が気になってできない。
しかし、自分の中の境界線をはっきりさせておくことは仕事との付き合い方、人との付き合い方の成長につながるようです。劒持さんはやりたくないことをやめた結果こう言っています。
[引用]そしたら、やりたくないことを意外とたくさんやっていたことに気付いたんですね。 (*2)
やりたくないことをたくさんやっていたら当然疲れるし、自分の状態を維持できないですよね。