どのような講座で学べるか

 一般教育訓練で対象となる講座の種類は、情報関係、事務関係、専門的サービス関係、営業・販売・サービス関係、社会福祉・保健衛生関係、技術関係など多岐に渡り、対象講座数は1万以上(2016年10月1日現在)。

 資格でいうと、TOEIC、ファイナンシャルプランナー、キャリアカウンセラー、消費生活アドバイザーなど、女性に人気で実務に役立つ講座が目白押しです。訓練期間は最長1年間、数カ月で修了できる講座も多数あり、気軽にトライできるのではないでしょうか。

どんな講座があるか調べてみると興味が湧くかもしれません (C) PIXTA
どんな講座があるか調べてみると興味が湧くかもしれません (C) PIXTA

 一方、専門実践教育訓練給付は、より専門的な資格を取得し、中長期的なキャリアアップを目指す方におすすめ。専門職大学院または専門学校が開校するプログラムか、有資格者しか業務を行うことができない公的資格取得のための講座があります。訓練期間は原則2年、資格取得につながるものは3年間となります。

 専門職大学院では、法科大学院や教職大学院、またMBAを取得できるコースなど、専門学校の職業専門実践課程では、医療関係、情報処理、デザインなどのコースがあります。独占資格では、看護師、栄養士、調理師、介護福祉士、歯科衛生士、助産師、理学療法士等、医療・介護系の資格が比較的多いといえます。

 専門実践教育訓練給付を受給するためには、受講開始前にキャリアコンサルタントによるコンサルティングを受け、「ジョブ・カード」を作成し、必要書類と一緒にハローワークへ提出する必要があります。「ジョブ・カード」とは、自己理解、仕事理解、職業経験の棚卸しをして、キャリア・プランの作成等を行うことにより、自分自身の能力や将来への希望などを整理して明らかにしていくツールです。

 一般・専門実践教育訓練のいずれも、通学・通信・eラーニングでの受講が可能。自分に合ったラーニングスタイルで、今後のキャリア・プランを考えながら検討してみてはいかがでしょうか。講座内容は、下記サイトから検索ができます。

 http://www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/SSR/SSR101Scr01S/SSR101Scr01SInit.form