こんにちは。毎週「お見合いおじさんは見た! 」のコラムをお届けしているライターの大宮です。先日、小学校時代からの女友だち(既婚者)と2人きりで食事をする機会がありました。お互いに名字で呼び捨てにするようなざっくばらんな関係性です。

 彼女とは4年ぶりに会ったのですが、なんだかキレイになったなと思ったので僕は率直に伝えました。すると彼女も「大宮も落ち着いたよね。前よりもずっといい感じだよ」と誉めてくれたのです。幼馴染の気安さに、大人の男女が一緒にいることの楽しさが加わった気がします。

 女性同士ならば気軽に誉められるけれど、男性には声をかけにくい。そもそも誉めるポイントが見つからない、という人もいることでしょう。確かに、内面や仕事能力を評価するのはハードルが高いですよね。相手に重く受け止められてしまうリスクもあります。

 持ち物ひとつでも誉めてあげればいいのです。3年ほど前に、僕は取材先の女性からボールペンをうらやましがられたことがあります。明るいオレンジ色のボールペン。安物だけど気に入って長く使っているのです。あの女性のことは今でも鮮明に覚えています。

 我ながら単純だなとは思いますが、このような男性は僕だけではないようです。個人向けのスタイリストをしている良岡侑宙(ゆう)さんは、服装を誉められて自信をつけて快活になり、交際相手を見つけた男性のケースを教えてくれました。