こんにちは。毎週「お見合いおじさんは見た! 」のコラムをお届けしているライターの大宮です。この連載を読んでくれている方は独身女性が多いと推察しますが、僕と同じように「既婚者だけど恋バナ大好き!」な人もいると思います。

 そんな既婚者におすすめしたい「趣味」があります。もちろん、お見合いセッティングですよ。僕は昨年春にお見合いおじさん宣言をして、男女それぞれ4名を定員にしてお世話をしています。会員同士のお見合いでは選択肢が少なすぎるので、仕事中でもプライベートでも常に良さげな独身男女を探して、「いま恋人はいるんですか。結婚願望はありますか。よかったら、僕がお世話をしている人と会ってみませんか」とお誘いしています。

 ビジネスではないので会費は取りません。その代わり、僕が「いい人だな」「可愛げがあるな」と思った男女のお世話しかしません。思うようにカップルが成立せずに凹むこともありますが、結婚相手がなかなか見つからないといってクレームをつけてくるような人はそもそも会員にはしないので安心です。「いい男が見つからないねえ」などと一緒にボヤきながら2人で食事をすることもあります。結婚は「試験」ではなくて「ご縁」なので、楽しむ気持ちを忘れずに前向きにやっていきましょうよ、と。

 以前にプロのお見合いおばさんにインタビューしたら、お見合いおばさん同士は「取組会」と称して各自の「持ち札」を見せ合っていると教えてもらいました。すごく面白そう! 僕と同じような「お見合い趣味」を持っているアマチュアさんと出会ったら、ぜひ取組会の真似事をしてみたいです。

 本題に入りましょう。我がオネット(大宮ネットワーク)の会員に酒飲み美人の小島尚子さん(仮名、37歳)がいます。僕は個人的にも小島さんと飲み仲間なので、ときどき会っておしゃべりしているのですが、今のところ恋人が見つかっていないようです。気立てが良くて働き者の美人なのになぜなのでしょうか。僕は不思議でなりません。焦った小島さんがいけ好かない男性と付き合い始めたりしたら嫌だなあ。その前に僕好みの男性を紹介して、いずれは夫婦単位で飲み交わせるようになりたいです。

 そんな僕のアンテナに引っかかったのは、児童福祉関係の仕事に就いている前田明彦さん(仮名、36歳)。前田さんは以前にフリーライターを志望していたことがあり、転職(副業?)相談を受けたことから知り合いました。

 前田さんは押し出しのいいほうではありませんが、じっくり話せば味わいがあり、何よりも見た目がスマートです。黒縁眼鏡もよく似合っています。いつもカジュアルな服装をしていますが、キレイめのシャツにサイズの合ったジャケットを羽織ったら、かなりカッコ良くなると僕は思います。「シュッとした人」が好きな小島さんも気に入ってくれるのではないでしょうか。

 前田さんは「子どもが大好き」というよりも「子どもは面白い」と感じているので、現在の仕事を続けられている、と教えてくれました。そのような姿勢を保てば、憎たらしいことを言ってくる生意気盛りの子どもにも冷静に対応できそうですよね。好き嫌いではなく、面白がること。いい視点ですよね。