こんにちは。毎週「お見合いおじさんは見た! 」のコラムをお届けしているライターの大宮です。好きこそ物の上手なれ、という諺がありますが、「好きなもの」と「上手なもの」は違うことがありますよね。アインシュタインは物理学よりヴァイオリンが好きだった(でも下手だった)そうです。

 恋愛や結婚でも、自分の好きなタイプの異性と仲良くなりやすい異性は必ずしも一致しませんよね。例えば僕は、クラブで目立っているようなオシャレでスポーティな派手めの女性に心惹かれます。職業で言えば、美容師、販売員、モデル、カフェ店員などとして働く人たちです。

 でも、個人的に親しくなったことはほとんどありません。元ガリ勉で、音楽やスポーツにハマっているわけではなく、ファッションもどちらかというと保守的な僕は、彼女たちとの接点がないのですね。親近感よりも憧れやコンプレックスが先行してしまうので、話す機会があってもぎこちなくなってしまいます。

 そんな僕にも狭い得意分野があります。上昇志向が強すぎないインテリ系、ですね。仕事は好きだけれど出世欲・金銭欲は少なめで、読書や食事などの時間を大切にしている女性たちとは、すぐに仲良くなる傾向があるのです。受けてきた教育や行動パターン、エネルギーレベル(心身が疲れやすい僕は低めです)が近く、親しみや居心地の良さを感じることが多いので、自分も相手もリラックスして向かい合えるのだと思います。彼女たちの職業は企業のデスクワーカーが大半です。

 下手でも好きなものを追いかけることも人生の喜びですが、生活の安らぎを得るためには「得意分野」で恋人や結婚相手を探すことが重要だと僕は思います。そのためには数多くの失敗をして自分自身を知ることが必要ですよね。でも、手っ取り早い方法もあります。昔から自分をよく知ってくれている友人(できれば同性の既婚者)に紹介してもらうことです。お見合いのような形式ではなくても、その人主催のイベントなどには「得意分野」の人たちが集う可能性が高いので狙い目だと思います。