こんにちは。毎週「お見合いおじさんは見た! 」のコラムをお届けしているライターの大宮です。先週は、プチ合コンの報告をして先輩のお見合いおばさんたちに叱られた話をしましたね。お見合いの基本はやはり1対1+1(お見合いおばさん)なのですね。反省しています……。

 今回は、オネット会員の山本啓二さん(仮名、32歳)のお見合いです。山本さんは少し前にも広告代理店勤務の美女とお見合いをしたのですが、「社会人トーク」に終始してしまって成果には結びつきませんでした。

 敗因の一つは、僕の行きつけのアジア料理店をお見合い場所に選定したことでしょう。その場で堂々と振る舞えたのは僕だけ、という意味のないセッティングをしてしまいました。男性はホームだと伸び伸びと力を発揮し、アウェイだと小さくなりがちですからね。今度は山本さんにお店選びをしてもらおうと思います。

 チャンスはすぐに巡ってきました。僕の友人の妹がイベント企画会社に勤めていて、恋人というか結婚相手を探しているというのです。会ってみると、飲み食い好きで気遣い上手なアジアンビューティな女性。この中田祥子さん(仮名、27歳)に男性に求めるものを聞いたところ、「仕事の苦労を分かち合えるような人。できれば自分よりも経験値が高い人」とのこと。社会人大学院まで通って転職を果たした山本さんはぴったり!ですよね。

 今回は休日のランチにしましょう。山本さんは銀座にあるインド料理店を予約してくれました。行ってみると、広くてキレイで値段は高すぎません。そして、なかなかお目にかかれない料理「ビリヤニ」がメニューにありました。1360円のビリヤニランチセットを注文すると、香辛料がたっぷりきいていて、かみしめるたびにいい香りと味がします。山本さん、ナイスチョイス! 食いしん坊な僕と中田さんは大興奮です。

 「喜んでいただけてよかったです。おかげで僕も久しぶりにこの店に来ることができました」

 心なしか山本さんに「大人の余裕」が見られます。僕はここで先輩たちの教えを思い出しました。お見合いの場でいきなり仕事の話をするとカタくなるし、家族や「理想の家庭像」の話をするのも重すぎる、というのです。王道の話題はやはり趣味や休日の過ごし方。気楽に話せることだし、人柄が分かる場合もあります。