こんにちは。毎週「お見合いおじさんは見た!」のコラムをお届けしているライターの大宮です。僕は男女それぞれの4名を定員にして世話焼きをしています。彼らの恋愛相談にはいつでものりますし、お見合いや合コンをセッティングしたりもしています。もちろん、無料です。個人的に好きな人たちでもあるので、友だちや先輩後輩と接するような感覚で気長にお付き合いしています。

 とはいえ、我がオネット(大宮ネットワーク)への加入と待ってくれている人たちもいます。ベテランの会員たちにはできるだけ早く卒業してほしいのです。僕のお世話能力はかなり低いので、自分でも積極的に動いて素敵な恋人や結婚相手をつかまえてくださいね。

 こんな「他力本願」の僕に吉報が入りました。オネット設立当初からの会員である小島尚子さん(仮名、37歳)が年下男性と付き合い始めたという情報を耳にしたのです。事実関係を確認するべく、尚子さんと会って話を聞きました。

 「去年の11月にゆるめのお見合いパーティーで会った人のこと、ですよね。3回ぐらいデートしたけれど、今年に入ってからは一度も会っていません。たまにLINEで連絡を取り合う程度です」

 喜びに輝く表情を期待していたのですが、尚子さんはなにやら浮かぬ顔です。聞けば、相手の男性は9歳年下の大手メーカー社員。いかにも女性慣れをした男性で、お見合いパーティーの会場外の喫煙コーナーを通りかかったときに「さっき話しましたよね? この後、よかったら飲みに行きませんか?」と声をかけられたそうです。

 「重い荷物は全部持ってくれたし、デート代はすべて彼のおごりです。お姫様扱いされるのは久しぶりなのでうれしくなってしまいました。彼の家に泊りに行ったこと? ……あります」