こんにちは。毎週「お見合いおじさんは見た! 」のコラムをお届けしているライターの大宮です。僕はほぼ毎月、スナック大宮という読者交流イベントを開催しています。開催場所は東京・西荻窪のアジア料理店と愛知・蒲郡のコーヒーショップです。一緒にお酒を飲みながら和やかにおしゃべりするだけの会ですが、昨年はうれしいことに満員御礼が続きました。ちなみに、東京での会は30人、愛知は15人が定員です。

 実を言うと、お客さんの7割ぐらいが本連載の読者ですよ。見ず知らずの男性(僕のことです)が主催する飲み会に参加するなんて勇気とオープンマインドが必要だと思います。それだけに参加者の方同士は気が合って仲良くなりやすいようです。僕の文章をネタにして楽しく交流しています。「お見合いおじさんは見た!オフ会」みたいな様相を呈することもあります。

 昨年12月18日に開いたスナック大宮でも、本連載に関して質問や意見をいただきました。僕は頭の回転速度が遅くて滑舌も悪いので、その場ではゴニョゴニョと意味不明の返事をしてお酒を飲んで誤魔化してしまった記憶があります。ごめんなさい。返答に窮した質問を2つご紹介し、連載の実情と僕の考えを改めてお伝えしたいと思います。

質問その1 オネット(大宮ネット―ワーク)でお見合いした男女の「その後」が書かれていないことが多い。どうなったのかを知りたい。

 端的に言えば、放置もしくは破談です。僕はオネット会員からお金をもらっているわけではないし、いい年齢の大人同士を引き合わせているのだから、余計なアフターケアはしません。僕に対する報告義務もありません。お見合い後の感想ぐらいは聞いていますし、ちょっと後押しするようなメールを双方に送ったりはしますが、その後のことは「お好きにどうぞ」というスタンスです。

 ただし、僕がお世話をしている人は、匿名ならば何を記事にされても構わないほどきさくなお調子者(←誉めてます)たちばかりです。うまくいってお付き合いを始めたりしたらすぐに報告メールをくれるでしょう。僕の夢が「オネットで結婚したカップルの挙式に参列して号泣すること」であることを知っているからです。

 報告メールがないということは「お見合いの後」は何の進展もなかった、ということですよね。あえて聞いてみると、「LINEを交換したのでメッセージを送ったけれど返事がなかった」「まずは友だちから始めてみてと大宮さんから言われていたけれど、同世代の男性と仲良くなるのはやっぱり難しい」などの悲しい内容が返って来ます。

 ああ、書いていて気分が沈んできてしまいましたよ。どうしてくれるんですか。年始なのに、お見合いおじさんは意気消沈です。

 今年こそは誇れる成果(成婚退会など)を出したいなあ。慎み深さとは無縁な僕は、少しでも成果が出そうになったら大げさにレポートします。ご期待ください。続報を書かないお見合いに関しては「そういうことだったんだな」と察してそっとしておいてくださいね……。