婦人科系の病気、「自分には起こりえない、私は大丈夫……なんの根拠もないけれどそう思っている人は少なくありません。実際に私もそうでした」と語るのは産業カウンセラーの太田由紀子さん。昨年、婦人科がんの中で最も生存率の低い卵巣がんを患い、手術。1年をかけて治療を終了。とても苦しかった思いを同じ女性に味わって欲しくないという思いから、ウーマンオンライン読者に向けて貴重な体験談を寄稿していただきました。5月8日は『世界卵巣がんデー』。ご自身の体と向き合うきっかけにしてください。

(C)PIXTA
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 5月8日は『世界卵巣がんデー』です。

 設立は2013年5月8日、世界中の卵巣がん支援団体が、各国の卵巣がんと諸症状の啓発を目指し、卵巣がんの女性や家族、友人のため、連帯感を持って結束するために生まれました。

 卵巣がんは婦人科がんの中で最も生存率の低いがんですが、皆さんはご存知でしょうか? 遺伝性の場合20~30代で多く現れ、孤発性では40代~その発生率は急速に上がります。

 2015年のがん統計予測によると、日本の卵巣がん羅患者数は1万400人、そして同年予測がん死亡数は4800人と短期予測されています。(国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター運営 がん情報サービスより)

 私は、昨年卵巣がんの告知を受けました。この昨年の羅患者数に含まれます。

 日本人の2人に1人はがんの時代と言われても、元気な私には関係ないと思っていました。しかし、私の身体に“がん”が見つかりました。