まず一同が驚いたのは、“レンジで温める際はラップをしない”という商品が多いこと。ご飯のパラパラ感を出すためらしい。“レンジでチンにはラップ”という認識はもう古い模様。技術は進歩しているのだ。

 ランキングの前に、まずはベーシックなチャーハン以外の個性派を紹介しよう。

あおり炒め、直火炒め、おこげ製法――製造工程にこだわりあり!

 最近増えているのは、製造法にこだわった商品。

食欲をそそる調理名。なぜか黒と赤で彩られたパッケージが多く、文字のデザインも力強い。スーパーの売り場ではかなり目立つ存在だ
食欲をそそる調理名。なぜか黒と赤で彩られたパッケージが多く、文字のデザインも力強い。スーパーの売り場ではかなり目立つ存在だ

 「あおり炒めの焼豚炒飯」(あけぼの、オープン価格/450g)は、銀座の名店「赤坂璃宮」の譚シェフ直伝の製法。特製のタレで焼きあげた焼豚にこだわりがあり、米・豚肉・卵・ネギの材料は国産のものを使用している。「レンジでチンしたのに、フライパンで炒めたときのようなコクがある」と驚きの表情の古川さん。また「ご飯に艶がある」(兼松さん)、「黄色の卵と青々としたネギにそそられる」(松野さん)と、見た目の美しさも高評価。

 「直火炒め香味炒飯」(セブンプレミアム、199円/200g)は、直火で炒めることで、ふっくらとパラパラ感を同時に再現したという。「あっさり味で食べやすい。豚肉が大きめなので、男性でも満足しそう」とうっしぃさん。ただ「他の商品に比べてパラパラ感が強いかと言えばそこまでは……」と古川さんが言うように、製造法の記載があるものと無いものを比べた場合、味の差はあまりないようだ。

鉄人陳建一、出前一丁、チキンラーメン――コラボ商品が続々

 続いてチェックするのは、思わずパッケージを手に取ってじっと眺めてしまうアイデア商品。あの有名シェフ監修の炒飯も登場だ。

話題性があるので、友達の家に遊びに行くときのお土産にしてもいいかも
話題性があるので、友達の家に遊びに行くときのお土産にしてもいいかも

 注目を集めたのは、中華の鉄人、陳建一氏がプロデュースする「陳建一五目炒飯」(KK企画、600円/200g×2袋)。自社の通販サイトやアマゾンで販売している。「海老はぷりぷりで卵はふんわり。この食感は完璧です」(松野さん)、「会社のランチで食べたい。卵スープを付けたら最高」(兼松さん)、「奇をてらわない王道の味。何度食べても飽きが来ない」(うっしぃさん)。陳建一氏という名前で高まった期待を裏切らない商品力の高さ。また、シンプルなパッケージについても、“食べればわかる”という料理人の自信がうかがえる、と高得点だった。

 「これ、可愛い!」と今回いちばん盛り上がったのは、日清食品グループの「チキンラーメン」「出前一丁」のコラボ炒飯。とくに「冷凍 日清チキンラーメン 金の炒飯」(日清食品グループ、オープン価格(想定売価300円)/450g)は、「輪切りのネギがたっぷり入っていておいしい。すこし白っぽい見た目なので女子向きの可愛さもある」と松野さん。ガッツリ系の男性好みの商品が多いなか、女子のホームパーティで重宝しそうなチャーハンだ。

 さていよいよ、BEST3の発表です!