「こう思われたらどうしよう」と心配する先に見えるあなたの心

 責任がある仕事を任されそうになったときなど、キャリアにおけるチャンスが到来したとき、なぜ拒否する気持ちが生まるのでしょうか。対象の女性にこのように質問すると、以下のような答えが返ってくることが多いです。

●自分だけうまくやっちゃって、と思われる

●足を引っ張られるかもしれない

●実力が足りないくせに偉そうに、と思われる

● ○○さん、変わっちゃったね、と思われる

 確かにそう思う方はいるでしょう。しかし、全員があなたのことを悪く思っているというのは思い込みです。次のようにポジティブに捉える人も一定数います。

●わあ、若いのにすごいな

●私も彼女みたいに頑張ろう

●彼女のように出世するにはどうしたらいいかな?

 そこで質問です。あなたは前者、後者、どちらの考えを持ったことが多いですか?

 なぜこの質問をするかというと、実は、上記の言葉はそのまま、過去にあなたが誰かに対して少なからず抱いた思いが投影されているからです。自分が出世したり、表彰されたりしたときに居心地が悪かったり、周囲にやっかまれると心配になったり、褒められると居心地が悪くて自分のことを卑下するような反応を取る人は、過去に同じような悪意をだれかに感じたことがある人なのです。