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意見が通る人と通らない人には決定的な違いがあった

2016年9月30日

人を動かす「相手目線」の身につけ方

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仕事でもプライベートでも、発信力を高めることができれば、やりたいことができる環境が整う時代。せっかくの実力が発信力の弱さで埋もれぬよう、さまざまな実例をあげ、女性らしくしなやかに自己主張ができるようになる手法を、プレゼンノウハウに詳しい池田千恵さんが指南していく連載です。

なぜ同じ提案でも通る人と通らない人がいるのか?

 「私が社内で提案することは、ほとんど採用されません。でも、何ヶ月かすると、私が提案したのと同じことを他の人が提案して通ったりすることがあるんです。そのたびに私は“だからそれは私が前から言っていたのに”と悔しく思います」

 以前、会社員の女性からこのような悩みを聞いたことがありました。彼女は勤務先の会社が大好きで、会社のためになる提案を一生懸命考えて伝えていたようです。しかし、よく内容を聞いてみると、「この提案が会社のためになる」という表現でなく、「私がこうしたい」という表現になっていたために、独りよがりだと誤解されやすかったようです。

 彼女は提案が通らない理由を「私が女性だから発言権がないのでは」と感じていたようですが、どうやらそうではなく、伝え方にひと工夫が必要だったのです。

 また、こんな出来事もありました。台風がもうすぐ直撃するという秋の始めの寒い日、スーパーに立ち寄ったところ、スーパー直結のアイスクリーム屋さんから「冷たい飲み物と、冷たいアイスがございまーす。いかがですか?」という声が聞こえてきました。

 この営業トークを聞いた瞬間、寒さでブルっと震えてしまうくらいの天候です。もちろんその声に惹かれて店内に入るお客様はおらず、席はガラガラでした。例えば「暖かい店内で、冷たいアイスはいかがですか?」などと言ってもらえたら、少しはアイスにも興味が出るのに、と残念に思いました。

 この二つの事例の共通点は、相手の状況をきちんと考えていますよ、ということを表現しないまま、自分の欲求、自社の欲求を一方的に伝えているという点です。

 「どうしても」という強い気持ちは、ときに空回りしがちです。あなたの企画がいくら素晴らしいものであって、世の中のためになるものだと信じていたとしても、それが独りよがりのものだと相手に最初に思われてしまったら、そもそも話を聞いてもらえません。だから、燃えたぎる熱い気持ちを、そのままストレートに相手に伝えるのではなく、相手が分かってくれるように一歩引いて冷静に伝える必要があるのです。

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