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「相手を傷つける謝罪」してませんか?回避のコツ3つ

2017年8月7日

「ごめんね」の安売りが相手と自分を傷つける

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 仕事でもプライベートでも、発信力を高めることができれば、やりたいことができる環境が整う時代。せっかくの実力が発信力の弱さで埋もれぬよう、さまざまな実例をあげ、女性らしくしなやかに自己主張ができるようになる手法を、プレゼンノウハウに詳しい池田千恵さんが指南していく連載です。

「すみません」には内包するさまざまな意味がある

「ごめんね」で丸見えになるあなたの価値観とは? (C) PIXTA

 「すみませーん」と飲食店で店員さんを呼び、エレベーターの「開」ボタンを押してもらった人に「すみません」と声を掛け、仕事のメールでは「お手間をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします」と、文末に「申し訳ありません」や「恐縮ですが」というクッション言葉を必ずつける……。

 考えてみると、私たちは1日に何度も謝罪の言葉を、謝罪の意味だけでなく、いろんな意味を込めて口にしているなぁ、と、たまに不思議な気持ちになります。

 「すみません」「ごめんなさい」は、さまざまな意味を込めることができるが故に、相手や自分の本当の意図が隠れてしまうこともあります。先日は、夫に「ごめんね」と言ったところ、「何に『ごめんね』なの?」と聞かれて、そのことに気付きはっとしました。

何に「ごめんね」と思うかに価値観は表れる

 実はここ3カ月ほど、1歳半になる息子の熱が上がったり下がったりして体調が安定しない日々が続きました。そんなときに限って、どうしても外せない、替えが利かない用事や、集中力が試される仕事が続くものです。結果的に、日中夫が会社を休んで家事や育児をする比率が増え、夫に対して「ごめんね」と言うのが口グセのようになってしまっていたのです。そんなときに言われた一言が、「何に『ごめんね』なの?」でした。

 彼からすると、育児はやって当たり前で、夫婦が協力することなんだから、「ありがとう」なら分かるけれど、私がここで「ごめんね」と言うのはおかしいということでした。

 そう言われて、ありがたいなと思うと同時に、私は知らず知らずのうちに世間の強固な思い込みに縛られていたことに気付かされました。それは、「お母さんなんだから子どもの世話をお父さんに任せっ放しにしてはいけない」というものです。だから「お父さんにばかり任せている私はダメな母親なのではないか」という気持ちから「ごめんね」という言葉が出てきたのでした。

 世間一般に思われている、そういった価値観に捉われずに生きているという自覚があり、むしろ「お母さんなんだから」という言葉に反発すら覚えていた私にも、小さい頃からすり込まれてきた価値観による思い込みは、呪いのようにじわじわと侵食しているのだな、と感じた出来事でした。

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