仕事でもプライベートでも、発信力を高めることができれば、やりたいことができる環境が整う時代。せっかくの実力が発信力の弱さで埋もれぬよう、さまざまな実例をあげ、女性らしくしなやかに自己主張ができるようになる手法を、プレゼンノウハウに詳しい池田千恵さんが指南していく連載です。

素の自分を仕事で見せるのが怖い?

飾らない自分を出せていますか? (C) PIXTA
飾らない自分を出せていますか? (C) PIXTA

 仕事をするときに自分の「本音」をなかなか出せずに悩むという人は多いです。仕事とプライベートは別だから、と割り切って考え、「仕事ではガマンするもの」というスタンスでいる方に特にその傾向が強いです。

 仕事もプライベートも同じ自分なのだから、切り替えるだけでエネルギーがかかるのではないかな? と私は思っています。もちろん本音を出すというのは、正直に思ったままをずけずけわがままに言うこととは違います。

 ビジネスルールにのっとったやりとりや配慮は必要ですが、配慮し過ぎて言いたいことまでガマンする必要はありません。

 仕事で本当はこうしてほしいのに、という欲求をぐっとのみ込んで仕事をすると、そのストレスが家族など、発散しやすいところで爆発してしまい、相手を傷つけます。また、主張を我慢しているうちに、自分の主張っていったい何だっけ? ということにもなりかねません。