仕事でもプライベートでも、発信力を高めることができれば、やりたいことができる環境が整う時代。せっかくの実力が発信力の弱さで埋もれぬよう、プレゼンノウハウに詳しい池田千恵さんが指南していく連載です。

上司が変わり低評価に……嘆く前に取り組むべきこととは (C) PIXTA
上司が変わり低評価に……嘆く前に取り組むべきこととは (C) PIXTA

のびのびと働けた職場が組織変更でユウウツに?

 仕事の悩みは人間関係が大半を占めるといいます。今までストレスなく仕事をしていた人でも、会社の経営方針の変更や異動などで、突然ストレスがかかる環境にはまってしまう場合もありますよね。

 今回はこんなお悩みを紹介します。今まで評価されて、のびのびと仕事をしていたところに突然上司と後輩が異動してきて環境が変わり、コミュニケーションに戸惑っているそうです。

 新しい会社に入社し、目の前の仕事に一生懸命取り組んでいたところ、働きぶりを評価してもらいました。一人で細々とやっていた仕事を表にわかるように上と掛け合ってくれて、試験を受けた結果、予想外の早さで昇格することができたのです。新しいポジションでしばらくはのびのびと仕事をさせてもらっていたのですが、グループの中の一業務に過ぎなかった私のポジションを、全社的プロジェクトとしてきちんと組織化することになり、上司と後輩が異動してきたことから状況が少しずつ変わってきました

 詳しく聞いてみたところ、上司が、彼女(相談者)が出したこれまでの成果についてまだよく知らないため、彼女の手柄を後輩が立てたように思われている場合があるそうです。かつ、上司は今まで一匹狼的に仕事をしてきたそうで、チームメンバーの仕事の分担や仕事ぶりをきめ細かく見るタイプではない模様……。これはやりにくいですね。

 そこで今回は、今までの事情を知らない上司に対し、自分の仕事ぶりを効果的にアピールする方法についてお伝えいたします。