地雷を踏んでしまった、こんな自己紹介

 「歓迎会を開いてもらって、順番に自己紹介をしてもらっていたときのことです。しっかりした会社に入社させてもらったので、周りが非常に優秀な人の集まりに見えていました。最後に私の番が回ってきて、「ちゃんとできる人だと思われなくちゃ」と思い、自分のこれまでの経験や成果を話しました(とはいえ盛ることなく)。

 そのときは無事に終わったのですが、後日お局さんから、「うちの会社は転職未経験者が多くて、転職してきた人に対してコンプレックスがあるから、ああいうふうにアピールすると角が立つよ」というようなことをチクリと言われました。

 じゃあどうすればよかったんだ……と思いましたが、確かに「できるアピール」だけしてもダメだったのかなぁとも、今となっては思います。こんなときはどうしたらよかったのでしょうか」

 お便りを読んで察するに、あなたの言葉がお局さんのコンプレックスを刺激し、地雷を踏んでしまったようです。子どもの「みんな持ってるから、おもちゃ買って!」の「みんな」は当てにならないのと同様、お局さんは自分が持っている転職者に対するコンプレックスを「うちの会社は……」という言葉に言い換えてあなたにぶつけたのでしょう。

 盛ることなく、自分の経験や実績を話したのであれば、あなたに非はないので、この場合は「よしよし、お局さんかわいそうね」と思って気持ちを切り替え、あまり気にしなくてもいい気がします。とはいえ相手は今後もお付き合いが長そうな方。言われたほうは苦い気持ちが残るものですよね。

 さまざまな人がさまざまな思いで働いている職場では、いつなんどき誤解が生じるか分かりません。せっかくのやる気を意図せざる意味に受け取られて悲しい思いをするのは避けたいものです。

 今回は感情的な誤解を最小限にとどめ、自分の伝えたいこともしっかりと届けるために心掛けるべきポイントについてお伝えします。