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ハーバード流「相手の立場に立つ」方法 多様な価値観

2017年6月27日

【最終回】ハーバード初の女性学長が教えてくれた「人生のあり方」

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「My Dear Sir」

 次の世紀を生きる人への手紙は、この3つの言葉から始まった。

 1933年から20年にわたり、ハーバード大学の学長を務めたコナント氏が、21世紀にハーバードの学長を務める者へメッセージを残していた。その手紙には、不安定な社会・政治情勢への危機感や、ハーバードの世界での役割についてつづられていた。

 しかし、怒涛(どとう)の時代にハーバードのトップを務めたコナント学長さえも、予想できなかったことがある。「My Dear Sir」―。「Sir」男性への敬称だ。彼が書いた手紙を読んだ21世紀のハーバードの学長は、女性だったのだ。2007年に、ドリュー・ファウスト氏はハーバード初の女性の学長として就任した。

 そんなハーバードでの2年間の大学院生活を終え、私は先月ケネディ・スクールを卒業した。世界100カ国から集まる同級生や名だたる教授陣と会話を重ね、一生続くであろう、かけがえのない人間関係を築くことができた。そして何より、人生の考え方が大きく変わった。

2年間のハーバード大学院生活を終えて、出会ったかけがえのない友人たちと。手前左から2番目が大倉さん (C)Jessica Scranton

「他人にどう思われるかを気にする自分」を認めたくない

 2年前、ハーバードに到着した自分は、とにかく他人にどう思われるかが気になっていた。しかも、これは今になって言えることで、当時は気になっていることすら、認めたくなかった。

 会社を辞めて留学する決断を本当はみんなどう思っているのか。卒業後、すごいことをしていないと、意味のない留学だったと思われるのか。「世界に羽ばたいている」と周りから言われる割には、自分の凝り固まった価値観や考えに縛られていた。

 けれど、50年以上も前に書かれた手紙が、女性の学長誕生を予想できなかったように、あるときの「普遍」は、あっという間に「過去」となる。さらに、多様な国や職業の友人と過ごす中で、私は自分の育った社会で築かれてきた価値観から、少しずつ解放されるようになっていた。

 ある場所で「よし」と評価されているものでも、他の場所では全く異なる見方がされることを痛感したからだ。

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大倉瑶子
大倉瑶子
テレビ局で報道記者・ディレクターとして4年働く。東日本大震災の取材やフィリピンでの台風被災地のボランティアを通して、災害復旧に興味を持ち、退職を決断。フルブライト奨学生として、ハーバード・ケネディ・スクールで学んでいる。
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