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【新連載】世の中「ほめ&ほめられ下手」が多過ぎる(2/2)

2018年1月4日

「ほめ不足」な人多数 まずは「ほめられ上手」になろう

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先に言葉を受け入れて、なりたい姿に近づけていく

 大学時代の先輩で、私とは対照的に、「かわいい」という言葉を素直に受け取れる女性がいました。この先輩は、いつも笑顔で愛嬌(あいきょう)があり、愛されキャラ的な存在の人気者。周りの人から「かわいいね」と言われると、「ありがとう!」と爽やかに返事をし、時には「そうでしょ? 私もそう思う」と、ノリよく答えられる人でした。

 私にとってはハードルの高い「かわいい」を、なぜこんなにも素直に受け取れる人がいるのか。どうすれば「自分=かわいい」という方程式を、否定せずに認められるようになるのか。ほめられ下手だった私にとって、先輩の対応は驚きでもあり、羨ましくもありました。

 でも、今はこう思います。人からもらったほめ言葉は、たとえ自分では認められていなくても、「ありがとう」と言って受け取ったほうがいい。なぜなら、まず先に受け取ることによって、人は「ほめられた状態」に自分を近づけていこうとするから。「ありがとう」と言った自分の言葉を噓にしないために、少しずつ努力するようになるからです。

 もしも「かわいい」と言われたときに、「そんなことないよ」と否定していたら、その時点で私たちは、「かわいくない自分」を受け入れたことになります。そして「かわいくない自分」を受け入れてしまえば、かわいくなるための努力も必要なく、「自分=かわいくない」という認識も変わらないままです。

 しかし「かわいい」を受け入れて「ありがとう」と言ったら、内心では「そんなことないよ……」と思っていても、自分を噓つきにしないために、ほめられた姿に近づこうと努力をします。そしてほめられた姿に近づけば、徐々に「自分=かわいい」を認められるようにもなり、さらに周りからもほめられるという、「ほめの連鎖」を手に入れることがでるのです。

 思えば先輩は、いつも笑顔でオシャレにも気を使っていて、「かわいい自分」でいるための努力をしていました。だからこそ「かわいいね」と言われたときにも、否定することなく「ありがとう」と言えていたのだと思います。

ほめ言葉を受け取ることを習慣に

 今度は逆に、ほめた人の立場から考えてみましょう。自分が本心から「かわいい」と思って伝えたのに、「私なんて全然かわいくない」「化粧してるからマシなだけ」などと言われたら、正直、どうフォローしていいか困りますよね。本心から言った言葉を否定されたら、返す言葉がありません。ほめた側からすれば、ただの「ほめ損」。受け取り拒否をすると、ほめて・ほめられる関係から、どんどん遠ざかっていくのです。

 仕事で頑張っている姿をほめられたのなら、まずは受け取ってみてください。自分では「まだまだなのに……」とか「〇〇さんには及ばない」と思っていたとしても、「ありがとうございます」と言うことで、相手にも感謝の気持ちが伝わり、自分もさらに頑張ろうと思えるはずです。

 「ほめられ上手」になれば、普段の何気ないコミュニケーションの中で、元気をもらえるようになります。ですから、たとえ自分では認められていないことでも、その気持ちはいったん脇に置いておき、素直に受け取ってみましょう。受け取った後で、ほめられた姿に自分を近づけていけばいいんですから。

 ほめ言葉を素直に受け取ることは、相手とのコミュニケーションを大切にしている証しでもあり、自分をもっとすてきにしていくためのチャレンジでもあります。だからまずは、ためらわずに「ありがとう」と言ってみてください。受け取ることを、習慣化してほしいと思っています。

 次回は、「人をほめる」ことについてお話しします。

*今週の宿題*

ほめられたら、素直に「ありがとう」と言って受け取ること。
「今、おしゃれを勉強中なんだ」というふうに、自分が頑張っていることなどを周囲に伝えておくと、ほめられる機会も増えますよ。

あなたが素直に受け取れば、ほめたほうもうれしくなります (C) PIXTA

聞き手・文/青野梢 イラスト/北村みなみ 写真/PIXTA

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Profile
谷益美
谷益美(たに・ますみ)
ビジネスコーチ。Office123代表、香川県生まれ。一般企業の営業職を経て2005年独立。早稲田大学ビジネススクール、岡山大学非常勤講師。専門はビジネスコーチング及びファシリテーション。全国の企業、大学、官公庁などで年間約200本の対話型研修を行う。著書「リーダーのための!コーチングスキル」(すばる舎)、「タイプがわかればうまくいく! コミュニケーションスキル」(総合法令出版・枝川義邦共著)、など。
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