本サイトでも人気だった連載「深澤真紀の女オンチ人生」を発展させ、女オンチに「男オンチ、社会オンチ」までをテーマにした書籍が、来月、刊行されることになりました。対談相手として加わったのは、若手の社会学者、古市憲寿さん。「女オンチ、男オンチ、恋愛オンチ、社会オンチ」について、語り合いました。

 今回は、前回に続いて、「女性の新しい魅力」です。

深澤:私は、「女性は容姿よりストックやスペック」という古市くんみたいな人が増えたらいいなと思うんですよ。

 というのは、日本の女性はがんばってスペックやストックを持てるようになっても、男にはモテないって言われてきたわけですから。

古市:実際、高学歴の女性ほど結婚が難しいって話はよく聞きますよね。

深澤:日本はいまだにそういう社会です。だから、女性の成功をほめてくれて、好きになってくれる男性は増えたほうがいい。

古市:成功している人は好きですよ。

深澤:それを言われれば、報われる女性もいると思う。

古市:才能ある人、成功してる人は好きですよ。

深澤:ストックやスペックよりは、才能とか成功のほうが、言い方としてはいいかな(笑)。

古市:あとは、自信がある人が好きかな。というか、気が付いたら僕の周りには自信のある人しかいないかも。周りの人は、「自信のあるジャイアン」ばっかり。

深澤:「自信のあるジャイアンタイプの女性が好き」っていうのも、古市くんらしくていいよね。

 でもあなたは若くして成功したんだから、それを自分にも分け与えてほしいと思う女性のほうが多いのかも。

古市:……自分が成功して得たものを、なんで誰かに分け与えなきゃいけないの?

深澤:その意見には私も賛成なんだけど(笑)、そういう意見を男性が明らかにすると、まだまだ驚かれるよね。

古市:だから女性と一緒に投資して倍々ゲームして勝ち分を分けるのはいいけど、自分のものを誰かに分け与えるっていう発想がない。

深澤:うんわかりますよ、こういう男オンチはもっと増えていいと思う。