ガチガチに凝っている人は、ストレッチをする前に筋膜をマッサージしましょう。筋膜が癒着したままだと、筋肉が伸びにくいので、押して圧をかけながら動かす、“磯崎流筋膜マッサージ”がお勧め。凝りが消えて体が軽くなりますよ。

 ストレッチがしにくい、しても効果が出ないと感じている人は、全身が凝っていない?

 「凝りがひどい人は、筋肉を包む筋膜の一部が筋肉などに癒着している。その状態でストレッチしても癒着のない部分だけが伸ばされるため体の動きは制限され、伸ばすべき筋肉の柔軟性は取り戻せない」と指摘するのは、35年前に米国の筋膜理論を導入し、多くの人の体と向き合ってきた磯崎文雄さん。

 癒着を取って筋肉全体がのびのびと動く状態にするには、「一般的なマッサージやストレッチでは解消できないので、筋膜が癒着しやすい関節周辺などのポイントに圧力をかけた状態で、動かす」(磯崎さん)。そうすることで、筋肉と筋膜の動きが分断されて癒着がとれ、筋肉が動きやすい状態になるという。

 今回はオフィスでできる筋膜マッサージをご紹介。長時間座っていると起きやすい癒着を取ろう。「筋膜の癒着が取れれば、血流やリンパの流れが良くなる。凝りによる痛み、冷え、むくみも解消する」(磯崎さん)。

筋膜マッサージが効く理由

押して動かすと 筋膜の癒着が取れる
 筋膜は大きく2種類に分けられる。柔軟で柔らかい皮下筋膜と、筋肉を直接覆っている深在筋膜だ。「一般的なさするようなマッサージでは筋肉と筋膜が一緒に動くので、深在筋膜の癒着まではとれない。だが、筋膜の癒着部分を押して、固定した状態で筋肉を動かすと、深在筋膜の癒着が取れる」(磯崎さん)。


筋膜の癒着が取れると筋肉が動く
 「長時間同じ姿勢でいる人や運動不足の人は、筋膜の一部が癒着している。その状態でストレッチをしても癒着のない部分の筋肉だけが伸ばされるため、ストレッチの効果が出ず、凝りや冷えも改善しない」(磯崎さん)。

 筋膜の癒着が取れると、筋肉全体がスムーズに動くようになり、ストレッチしたときによく伸びる。「癒着は筋肉の始点である関節周辺に起きやすい。関節から大きく動かすようにすると筋膜の癒着が取れやすい」(磯崎さん)。