忙しい働き女子にやってほしい働き女子の週末エクササイズ。家の構造と同じように、体の“大黒柱”の背骨は、土台である骨盤がゆがめば傾いて、ボディラインが崩れてしまいます。それを、短時間で改善できる方法が今回紹介する「壁トレ」。下腹が5cm減った読者もいます! さっそく始めましょう。

 スポーツドクターの中村格子さんが新たに提案する、注目の美姿勢づくりメソッド「壁トレ」。その中から、骨盤のゆがみ解消に効果の高い5つの方法を教わった。

 壁を使うのは、「壁で骨盤をサポートすることで、筋力不足を補えたり、姿勢の癖を矯正しながら正しいフォームで行えるため」と中村さん。

 基本の「お腹伸ばし5秒!壁トレ」は、まず、壁にかかと、ふくらはぎ、お尻、肩甲骨、頭の5点をつけてスタンバイする。腰が反ったり、前に倒れそうになったりするなら、猫背になっている可能性がある。背中が壁から離れないようにお腹をへこませる力を入れて、5秒間、縦に伸びるだけ! 骨盤の傾きが自動的に正しい位置に戻り、その姿勢を支えるお腹とお尻の筋力アップにつながる。

 すべてのメソッドに共通するのは、「お腹を縦に伸ばすこと」。

 「お腹を伸ばして呼吸すると、体を支えるインナーマッスルの腹横筋と横隔膜が働きだして、胸郭も前後、左右に広がる。それらが、内側から背骨を支える力となる」(中村さん)。

お腹を伸ばしながら胸を膨らませると
背骨の土台、「骨盤」のゆがみが取れる

ボディラインを決める背骨の美しいカーブを保つには、土台である骨盤のゆがみを正す必要がある。骨盤の前後の傾きを解消してニュートラルな状態になれば、下腹がへこみ、お尻も上がる。

お腹の力が強くなると骨盤も背骨も安定する
強くしたいのは、お腹を背面までぐるりと一周コルセットのように覆い、体幹を支える腹横筋。この筋肉がしっかり働くようになると姿勢維持が楽になる。

お腹を縦に伸ばして息を吸うと骨盤の傾きが整う
お腹を縦に伸ばしながら呼吸すると、体幹を支える腹横筋や横隔膜が働くうえ、胸郭が前後、左右により広がる。それらは内側から背骨の正しいラインを支える力となる。壁に体をつけて行うと、骨盤のゆがみも矯正される。