初カプセルは、耳抜きとの戦いだった

 カプセルの中は、内側から冷風・温風の調節ができたり、不安なときはインターホンでスタッフの方に連絡ができるようになっていたりと、安心&快適な設計。窓の部分にはうすめのブランケットをかけてもらえるので、外の明かりを感じつつも、プライベートな空間を確保することができます。

筒状のカプセルに入ると、まるでこれから宇宙に一人で旅立つ気分……。映画で観た脱出用カプセルを思い出します(それにしては快適過ぎるけど)
筒状のカプセルに入ると、まるでこれから宇宙に一人で旅立つ気分……。映画で観た脱出用カプセルを思い出します(それにしては快適過ぎるけど)

 「これなら安心~」と、すっかり気を抜いたところで加圧スタート。今回は初心者におすすめの「5分間で1.2気圧」まで上げるコース。プシューという音とともにドアがロックされ、パネルの数字が少しずつ「1.20」へと近づいていきます。

 ……あれ? うそ。耳痛いかも。飛行機で耳抜きするの割と得意なのに! と、よく分からない敗北感を感じながら唾を飲み込み、のどの奥に力を入れて必死で耳抜き。怖い! 痛い! でも悔しいから気圧は絶対下げたくない! 気圧が上がりきるまで寝返りを打ったり、上半身を少し起こしてみたり、思いつく限りばたばたしてました。

 ふと横を見ると、耳抜きの方法が丁寧に書かれた案内パネルが。あぁ、きっと同じようにあわてて耳抜きする人も多いんだろうなぁ。事前にいただいた飴をなめたら、唾液が出て耳抜きしやすくなりました。初めての方には飴をもらっておくことを強くおすすめします

カプセルの中には、備え付けの音楽プレーヤーが。スマートフォンを持ち込んで、自分の好きな音楽をかけてリラックスするのも楽しい
カプセルの中には、備え付けの音楽プレーヤーが。スマートフォンを持ち込んで、自分の好きな音楽をかけてリラックスするのも楽しい

制限時間のせい? 意外と仕事がはかどる

 ここまでで約5分が経過。最初に慌てすぎた分、無事に耳抜きができるとあとは快適です。カプセルの中は意外と広く、身長160cmの私が背伸びをできるくらいの空間があります。左右も寝返りが打てるくらいの余裕はあるので、横になりながら雑誌を読むこともできますよ。サロンでも雑誌の貸し出しをしていました。

 せっかく時間があるので、ガス状の酸素を(体感はないけれどおそらく)全身に浴びながら、スマートフォンでメールチェックを開始。カプセル内の照明をオンにし、横になりながら作業をしていると……うわ、はかどる! 酸素が回っているから? それとも60分という制限時間のせい? よーし、はかどっているうちにどんどん仕事しちゃおう!

…………(あっという間に30分が経過)

 と、ここで備え付けの音楽プレーヤーが気になりだす私。あるものは一通り使ってみたい! 中に入っているのはヒーリング系の音楽のようです。曲をかけて、照明を落とし、つかの間のリラックスタイム……。

 すると「間もなく終了となります」のアナウンスが。気持ちよくていつの間にか寝てしまったようです。もっといろいろ試したかった!