【帰宅後】一番変わったのは頭の中だった
日常を離れ、規則正しい生活を送った3泊4日。急激に食事を変えると体に負担がかかるので、玄米を中心に、食べる量は少しずつ戻さなくてはいけません。
帰宅後、自宅で食べる最初の食事はおみやげにもらった80gのおにぎり。以前だったらこんな量では満足できませんでしたが、断食明けなので、これだけでもごちそうです。
その後もご飯の量は少なめに、おかずも急に増やないよう注意して、野菜中心のメニューを自宅で続けました。
3泊4日の断食道場で体重は2kg減りました。でも、一番変わったのは食事に対する目線です。「これで十分」と感じる量が以前より少なくなりました。食べていないなりに、ほかの人たちの食事を見ていたので、見た目にもどのくらいあれば十分なのか脳が覚えている、というのもあるかもしれません。
それに、日ごろ、どれだけ自分が何も考えずにものを食べていたかもわかりました。「ちょっと小腹がすいたから」「目に入ったから」「口さみしいから」。そんな理由で気付けばだらだら間食ばかりしてしまっていたようです。
食と体に対する意識が変わる。断食道場は、健康的な「頭の中」を手にいれるステップになるのは間違いなさそうです。
さて、後日談。食事の量も落ち着いた頃に届いたある荷物。それは……
断食中にネットで購入した燻製たまごセットでした。量と頻度には気をつけるようになりましたが、基本的な食い意地は変わらなかったようです。おいしいものは、ほどほどに。
文・写真/大吉紗央里