医療レーザー脱毛、痛い?

 医療レーザーといえば表皮のシミ治療などに用いられますが、脱毛目的で用いるレーザーはさらに深い部分を照射します。

 「当院で使っているアレクサンドライトレーザーは755nm(ナノメーター)のロングパルスで、表皮はもちろん、真皮の深い部分から皮下組織の浅いところまで届くように設定されています。

知っておきたい毛の構造
知っておきたい毛の構造

 毛そのもの、毛を作る器官である毛母、発毛の司令塔になっているバルジ領域と、広範囲に照射することで、不要な毛が生えてこないようにします」(慶田さん)

 レーザーは黒い部分のみに反応するため、毛の密集している部分やメラニン色素の濃い部分は熱さを感じるそうですが、同院で使用するマシーンは照射の直前に冷却ガスが噴射されるので、成人のボディなら痛みをほとんど感じず、麻酔なしでもできるそう。

 メラニン色素が多いデリケートゾーンは痛みを感じやすい部位ですが、クリームタイプの麻酔を塗って痛みの軽減ができます。

 「レーザーの特徴として、白と黒のコントラストがはっきりしているほど脱毛効果が現れやすいので、肌が白く太い毛が生えるワキは最も脱毛効果が現れやすい部位。

 毛が少なめの人で3回、通常でも6~8回の照射で脱毛が完了します。色が黒く、毛があまり太くない人はレーザーのエネルギーが分散されやすいので、回数がかかる傾向があります」(慶田さん)

 もっと詳しく読みたい人は、過去記事「永久脱毛=一生ツルツルは幻想? 医療とエステの違い」をお読みください。