11月29日(日)、ワーキングウーマンに向けた国内最大級のイベント「WOMAN EXPO KOBE2015」が開催されました。会場を3つに分けて、多彩な豪華ゲストが登場し、講演やセッションなどが行われました。A会場では、ドラマやCMなどで活躍中の女優・飯島直子さんと、大阪大学医学部眼科助教の高静花先生を迎え、BSジャパン『日経モーニングプラス』キャスター・榎戸教子さんを進行役に、「瞳のケア」をテーマに、瞳のプロからのアドバイスや、美しさを保つ秘訣などについて話してもらいました。

紫外線、スマホの見過ぎには注意!

 まず最初に、お二人に美に関して気をつけていることを聞くと、飯島さんからは「よく寝て、いい食事をとって、紫外線対策をすること」、高先生からは「乾燥肌なので、いつもハンドクリームを持ち歩いている」というお答えが戻ってきました。

 高先生は最近、目の紫外線対策に注目しているそう。「紫外線には、角膜炎、電気性眼炎(雪目)、白内障、加齢黄斑変性などの目の病気を引き起こすリスクがあります」。UVカット機能のあるサングラスやコンタクトレンズを使って、肌と同じように目をケアしてほしいと指摘します。

真っ赤なドレスがお似合いの飯島さん。遠近両用コンタクトレンズをつけてゴルフも楽しんでいるそう。「遠くまできれいに見えて感動しました」。
真っ赤なドレスがお似合いの飯島さん。遠近両用コンタクトレンズをつけてゴルフも楽しんでいるそう。「遠くまできれいに見えて感動しました」。
「これからは、お肌同様に目のUVケアにも気を配っていただきたいですね」と高先生。
「これからは、お肌同様に目のUVケアにも気を配っていただきたいですね」と高先生。

 また最近、話題になっているのがスマホ老眼で、スマートフォンの液晶などを見続けると、老眼と同じ現象が起きるそう。私たちの目は、目のなかにある水晶体の厚さを調節することでピントを合わせています。水晶体の厚さを変化させているのが毛様体筋という筋肉で、近距離で長時間画面を見ると、毛様体筋の緊張状態が続いて疲れてしまい、ピント調節がきかなくなるということです。だから、休憩を入れながら適度にスマホを使うことが大事だと、高先生。

 さらにスマホなどの見過ぎは、疲れ目やドライアイの原因にも。飯島さんも就寝前に見ると疲れを感じるそう。高先生によれば、人が通常まばたきする回数は1分間に約20回で、集中して画面を見ると、1分間5~6回に激減するのだとか。「目の表面を覆う涙はまばたきして広がるので、回数が少ないと乾きやすくなります」(高先生)。健康な目は涙が常に覆っている状態ですが、ドライアイは涙が安定せず、乾いて目を傷つけてしまうことに。「(1)女性(2)コンタクトレンズ(3)長時間のVDT作業(4)アジア人(5)低湿度の5つは、ドライアイのリスクファクターとなるので、皆さん意識していただきたいですね」。疲れ目は肩凝りが原因のこともあるので、姿勢を正して、疲れを感じたら肩甲骨を動かしたりするのがよいそうです。