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頑張り屋さんに必要な「ギブアップする力」の育て方(2/4)

2017年12月6日

ストレスに対処する技術を持つ人ほど深刻化しやすいのはなぜ?

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優秀な頑張り屋さんほど深刻なうつになりやすい

 エネルギー量を低下させないためには、疲労レベルが深まる前に、うまく対処し、休憩することが必要です。しかし、これまで多くの人にカウンセリングをしてきて、最近特にキャリア女性で目にするのは、

「ストレスに対処する技術を持っているほど深刻なうつになりやすい」

という事実なのです。

 ストレスに対処する技術とは、言うなれば「人に相談する」「人に援助を求める」といったスキルのこと。自分にかかる負荷を抱え込みっ放しにしないで、誰かに助けを求めることは、ストレス値を下げるために有効です。

 しかし、今多くなっているのは、「デキる人がちょこちょこ人に援助を求めながら頑張り続け、ある日突然ポキッと折れてしまう」ケースなのです。

 能力が高く、コミュニケーションスキルもあるAさんの場合、少しずつ人に頼りながら、うまくストレス値を切り崩しつつ、パフォーマンスを落とさずにばんばん頑張れていた。ところが、そうやって大物のストレスに毎回対処しているために、常に周囲に頼られ、大きな仕事を任される。そのたび、少しずつ援助を受けながらも頑張るAさんですが、パフォーマンスを維持するために過剰な頑張りが必要な状況は変わらず、エネルギーはどんどん低下していく。そして気が付いたときには第3段階のエネルギーレベルとなり、ある日、「起き上がれない」ほどのうつ状態に陥ってしまうのです。

 一方、ストレスへの対処力がさほど上手ではないBさんはといえば、早々にしてお手上げ状態になり、「もうダメ!」とさじを投げます。周囲も「はいはい、いつものことね」と、フォローも手慣れたもの。しかし、Aさんのようにデキる人は「昨日までバリバリ仕事していたのに、急に会社に来なくなった」という事態を起こすので、周囲も驚くし、現場はかなり混乱します。しかも、そうなってしまったAさんの苦しみは理解されにくいのです。

頑張り屋さんのAさんと、すぐお手上げのBさん 回復力があるのは?

 Bさんは、お手上げ状態になっても、数日休めばけろりと復活します。しかし、Aさんは、それまで人の何倍も頑張り続けてきたので、エネルギーは干上がった田んぼのようにカラカラの状態。復活する力も失われ、社会復帰までも長くかかってしまうのです。

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下園壮太
下園 壮太(しもぞの・そうた)
心理カウンセラー
MR(メンタルレスキュー)協会理事長、同シニアインストラクター。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊入隊。陸上自衛隊初の心理教官として、衛生隊員やレンジャー隊員などに、メンタルケア、惨事ストレスコントロールの指導、教育を行う。2015年に退官し、現在は講演や研修、著作活動を通して独自のカウンセリング技術の普及に努める。近著に「寛容力のコツ」(三笠書房)、「自衛隊メンタル教官が教える 人間関係の疲れをとる技術」(朝日新書)。
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