「自分が高スペックであるが故に恋愛がうまくいかないという経験をした」読者たちを、稲田豊史さんが「ドラミ系女子」として分析してくれた前編「ドラミ系高スペック女子の共通点と恋愛不器用の謎」。後編では、アンケートで回答してくれた読者のリアルな本音が詰まったエピソードと共に、「恋愛不器用の謎」について、稲田さんがさらなる分析を深めます。

第1回 働く女性の恋愛事情、相手選びで譲れない条件とは
第2回 高スペック女子は、恋人にも結婚相手にも○○を求める
第3回 ドラミ系高スペック女子の共通点と恋愛不器用の謎
第4回 仕事ができる女子のうまくいく恋愛 大事な一つの方法【今回はここ】

※アンケート上で聞いた「自分が高スペックであると感じる」理由の上位4項目は以下となります(カッコ内は選択率)。
(1)学歴が高い(31.2%)、(2)キャリアへの意識が高い(26.8%)、(3)仕事ができる(23.4%)、(4)収入が高い(22.1%)
※アンケートのコメントは、適宜編集・抜粋しています。

「相手に合わせ過ぎて自爆」「隙がない」「甘え下手」

 高スペック女子としてのドラミ系女子は、なぜ恋愛に不器用なのでしょうか。後編となる今回は、読者アンケートから判明したドラミ系女子のパーソナリティーから、その理由を探ってみましょう。

【前編】「ドラミ系高スペック女子の共通点と恋愛不器用の謎

 まず一つ目は、頭の回転が人より早い故に、相手の顔色をうかがい過ぎて苦しんでしまうケースです。

若いときは嫌われたくなくて、自分の意見をあまり言えずにいた。結果的に「気を使われている気がする」と言われてダメになった。(35歳、卸売・流通、業務改善、独身・未婚)

嫌われたくないと相手に合わせていたら、最終的に「重い」と言われてフラれてしまった。怒られたくないといつも必死だった。(27歳、建設、営業事務、独身・未婚)

 ガマンが過ぎれば、必ず揺り戻しがあります。

相手に合わせ過ぎて、自分の意見を言わないことがいいと思い込んでいた。その結果疲れてしまい、逆ギレ、爆発してしまった。(32歳、運輸、乗務員、独身・未婚)

 爆発せずため込んだ人は、相手とゆがんだ関係を構築してしまうことも……。

昔は超依存体質で、夜中に何十回も電話をかけていた。今思うととんでもない女だなと思う。(25歳、医療・介護関連、独身・未婚)

今思えばメンヘラだった。重たかっただろうし、思い返しても恥ずかしい。(32歳、サービス、営業、独身・未婚)

 衝突する前から着地点が見えてしまい、関係性の維持に執着しなくなるという人もいました。もはや仙人のよう……。

恋愛が失敗するのは、すぐ面倒に感じるから。話し合いをしたいと思わないので、だめならいいやと思ってしまう。(41歳、小売、人事、独身・離婚経験あり)

 ドラミ系女子あるあるの定番「隙がない」も、恋愛局面では不利に働くことがあります。

隙がない、近寄り難いと言われる。(30歳、情報通信・IT、SE、独身・未婚)
*同様意見、多数ありました。