「小学校時代にモテた男子の末路」を聞きに、高須クリニックに乗り込んだ聞き手。美容整形の専門家として、高須克弥先生が答えやすいであろう仮説を用意し、準備万端だったけれど、高須先生の話術に転がされるばかりで話は前へ進まない(詳細は「小学校時代にモテた男子の末路(前編)」を参照)。取材時間残り30分。果たして「小学校時代にモテた男子の末路」は判明したのか、しなかったのか。(聞き手/日経ビジネスデスク・鈴木信行)
――小学校時代にモテた先生が、思春期になると途端にモテなくなった、と。
高須院長(以下、高須):小学校時代にモテたでしょ。それで高校に入ってからもっとモテようと努力したんですよ。
例えば、石原裕次郎さんの歩き方を真似してみたり。ちょっと足を引きずってみるとか、背中を丸めてみたり。要するに映画スターの真似です。でもそういう小ざかしいことをすると可愛げがなくなる。
――つまり、小学校時代にモテた男子は成功体験があるが故に、思春期に入るともっとモテようとして、本来の武器だった可愛げをなくしてしまう、と。
藤本義一さんと横山ノックさんが教えてくれたこと
高須:そう、可愛げ。言い換えればギラギラしないことです。
バラエティ番組「11PM」に準レギュラーで出ていた頃、藤本義一さんと仲が良くて。藤本さんが「高須さん、わしこの頃メチャクチャ、モテまんのよ」と言うわけです。「秘訣を教えてください」と言ったら、「白髪頭にしてこういう風(ギラギラ感のない枯れた感じ)にしたら、女の子がみんな寄ってくるんですわ。みんな、わしのこと_____と思うとる様やけど、わしまだ_____でっせ」と。
そしたら、横山ノックさんが「わしはエロダコだからみんな寄ってこんのやな」と言うわけです。
――先生(笑)。でも、可愛げがある人がモテるという分かりやすい事例ではあります。
高須:かっこつけちゃダメなんです。でも「モテたい」という時期はそういうわけには行かないですよね。
(1)小学校時代にモテた男子は、可愛げがあるからこそモテていた
(駆けっこが速いとか運動神経が良い子がモテるというのは誤解で、運動神経の良い子が往々にして可愛げがあるだけ)
(2)しかし、高校生にもなると、モテようと意識し可愛げがなくなる
(小学校時代にモテた成功体験があるが故に、よりもっとモテようと思う)