高須:それで財を成してあまりに稼ぐものですから、国税が来て僕、捕まっちゃったんですよ。1年間の医療停止。

 でも僕は何も悪いことをしたつもりはなくて、忙しすぎてお金の管理が全然できていなくて、気がついたらああいうことになってた。僕の罪は使用者責任。「納税者としての意識が欠けている」「必ず納税申告書は間違いないか確認して自分でサインしなければならない」って言われて。

――それを怠ったと。

高須:でもね、僕がサインを書いて提出していたら罪があるのは分かりますよ。そんな書類、見たことがないんだもん。サインだって僕の字じゃないし。そうしたら「人に書かせて提出させた罪がある」と言われて。

 どうしても納得いかなくて最高裁まで10年戦ったんですけど、結局、負けました。国と戦って勝てる可能性は日本ではゼロなんだって。でも、もう一回、国を相手に戦いますけどね(笑)。

――戦いますね(笑)。あれは先生、結構有利なんじゃないですか。

ここで突然、「例の裁判への戦略」

高須:いやいや、今度の方が難しいみたいですよ。代議士が国会内で発言した内容については罪を問わないと憲法にあるそうなんです。

――それは厳しい。

高須:でも憲法で代議士は罪に問われないとあっても、その発言を許した党首や党、国はどうなのか。それから彼は公務員でもある。だから僕は勝つ可能性があると思っています。

 彼は「『イエス○○クリニック』と言ったが、『高須』とは言っていない。誤解だ」と言っていますが、それならば国民投票でも裁判員裁判でもいいけど、「イエス○○クリニック」と言えば、ここに何が入ると思うか国民の皆さんに聞いてみたいですよ。

――それは高須って入ります(笑)

高須:彼らができるとしたら、「『イエス○○クリニック』と言っても必ず『高須』が入るとは限らない」という主張をすることです。そのためには「イエス何とかクリニック」というフレーズが日本のあちこちで定着していることが必要です。

 で、調べてみると、今のところはない。これから作られたら困ると思って「イエス高須クリニック」を商標登録に出しました。それに、商標登録が認められたら、国が「『イエス○○クリニック』というのは高須しかない」と認めたのと同じだからもう逃げ場はふさいだも同然です。

――なるほど。