「政治に関心がないわけじゃないけれど、じっくり向き合える時間はない……」

 働く女性たちからは、そんな声も聞こえてくる。しかし意思決定の場に男性しかいない状態で決まる政策は、現代の女性にとって未来に希望が持てるものなのだろうか?

 古い体質の組織環境や職場において「多様な人材が絶対に必要」と断言する大阪府四條畷(しじょうなわて)市長の東修平氏が「地域から、私と一緒に日本を変えていきましょう」と、全国の女性たちに呼びかけている。

四條畷市の28歳で全国最年少市長の東氏が本気で相棒を探している
四條畷市の28歳で全国最年少市長の東氏が本気で相棒を探している

28歳独身の最年少市長が挑む地域再生

 2017年1月20日に全国の最年少市長として就任した東氏。「新生 四條畷市」と銘打ったプロジェクトの第一弾は、東氏が公約していた副市長公募からスタートした。

 年収1430万円で、任期は最大4年。仕事は副市長として、現役世代人口の増加の実現を第一の目標に、各種施策・プロジェクトの推進と統括をすること。求められている人材は、男性目線ではない子育て支援を描ける民間出身者だ。市長が自身の報酬を30%・退職金を全額カットして財源の一部に充て創設する副市長ポストとなる。

 6月16日に東京・新宿で開かれた同プロジェクトの発表会見で、取材陣の前に進み出た東氏は28歳。京都大学出身の元外務省職員で、野村総合研究所でコンサルタントとして民間での仕事も経験している。

 そんな東氏が、民間の人材サービス会社「エン・ジャパン」を通じて行う新ポストの人材募集には大きなインパクトがある。

 民間と連携したスピーディーで広域なアピールによって、優秀な人材を見つけ出すことはもちろん「別の自治体にも改革が波及することで、地域から低迷する日本の社会を変えるきっかけにしたい」と東氏は話す。