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本当に不幸? 子供を作らなかった人の末路(5/5)

2017年6月5日

女性のキャリアに詳しいコンサルタントの朝生容子氏に聞く

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自分の人生を自由に設計できる贅沢

 会社生活に疲れて、45歳で早期退職を決断する場合、いくらの資産が必要なのか、私が所属する「日経ビジネス」で2012年に試算したことがあります。結果は、“根性”を出せば約5300万円で90歳までの45年間を暮らしていける、でした(夫婦2人で暮らすことを想定し、インフレや増税を考慮せず、平均的年金が支給されると仮定)。

 ここで言う“根性”というのは、次のような意味です。

 総務省の家計調査によると、世帯人数2人の場合、1カ月の平均消費支出は約25万円かかります(2011年平均)。単純にそれを合計すると年金が無事支給されても45年で必要額は8000万円弱になってしまいますが、25万円から「家具・家事用品」「被服及び履物」「自動車等関係費」「教育費」「教養娯楽費」「交際費」「たばこ」「理美容サービス」をカットすれば、5300万円まで下がります(家賃は全国平均5万7738円で計算、全国賃貸管理ビジネス協会調べ、2部屋)。

 あくまで机上の計算ではあるものの、賃貸派で住宅ローンもなく、クルマに乗らず、ムダ遣いをしないなら、5000万円もあれば自分の人生は何とかなる、という見方も成り立つわけです。

 そうやって自分の人生が経済的に自立すれば、他者に気を配る余裕も出てきます。事業や趣味で後進を育てるもよし、困っている人を助けるもよし、その気になればどんな社会貢献だって可能です。

 しかし、子供がいるとそうはいきません。現在、子供1人を大学まで通わせると、教育費の総額は公立コースで約1000万円、すべて私立なら約2300万円に達します(文系の場合、文部科学省「子どもの学習費調査(2010年度)」・日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(2011年度)」)。就学前の子供が2人いて、私立ルートで大学まで行かせれば、45歳から90歳まで、どんなに節約しても1億円近い資産が必要になる。自分の家族のことだけでいっぱいいっぱいのまま、一生を終えてしまう可能性だって少なくありません。

 どちらの人生が有意義か。そこはまさに、山口智子さんの言う通り、「人それぞれ、いろんな選択があっていいはず」です。

文・聞き手/鈴木信行


「宝くじで1億円当たった人の末路」
 著者:鈴木信行
 出版社:日経BP社

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