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本当に不幸? 子供を作らなかった人の末路(3/5)

2017年6月5日

女性のキャリアに詳しいコンサルタントの朝生容子氏に聞く

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子供の有無で人生の幸福度は変わらない

朝生:米国のものですが、「子供の有無で幸福度に差はない」という調査結果があります。
 プリンストン大学とストーニーブルック大学の研究チームが、「子供のいる夫婦といない夫婦の幸福度はどちらが高いか」について研究したもので、2008〜2012年に米ギャラップ社実施の約180万人を対象とした調査を基にしています。さらに、英国オープン大学が約5000人を対象に実施した調査では、夫婦関係の満足度は、子供がいない夫婦の方が、子供がいる夫婦よりも高い結果になったとのことです。

——場合によっては、むしろ子供がいない方がいい、と。「子はかすがい」のはずなのに、なぜそんなことに。

朝生:プリンストン大学では、子供を持つ夫婦の方が浮き沈みを経験しがちだからと分析しています。つまり楽しいこともあるけど、辛いことも多い、と。

——それって、子供というものは結局、親の思い通りには育たないからではないですか。最新の発達心理学などでは、「子供がどんな人格に育ち、どんな才能を育むかは、『遺伝』と『幼少期からの友人関係』で決まり、子育て自体は意味がない」という見方もある、と聞きます。だとすれば、「理想の教育」を生き甲斐にしている人は、逆に子育てが強烈なストレスになりかねません。

朝生:そうかもしれません。自分の期待に対する子供の達成度合いで幸せかどうかが決まるとすれば、子供の育ち方によって幸福感の振幅は大きくなるでしょうね。

——さらに言えば、「子供がいれば幸せ」という前提に疑問を持たざるを得ないような親子間のトラブルや事件が、最近とても多くないですか。あの種のニュースを聞いていると、必ずしも「子供がいる人=幸せ」「子供がいない人=不幸」と決めつけられない気がしてならないんですが。

朝生:親子の事情は他人には分からないので推測ですが、世の中に流布されている「幸せな親子像」や、「子供がいないと不幸」ととらえる価値観と、根っこはつながっているように思います。世間で言う「幸せな親子像」と比べて、子供がいても思うように育たなかったりすると、「なぜ自分は違うのか?」と思い、ストレスや怒りとなってしまうのではないでしょうか。

 いずれにせよ、子供がいないからといって不幸というわけではありません。自分の最期を誰が看取るのかといった老後への不安は、子供のいる人に比べて強いかもしれない。でも、それは解決可能な問題だと私は思っています。

——全体の一部でありますが、世間にはびこる“子なしバッシング”の中には、「子供がいない人は、社会の未来作りに参加していない」という主張もあります。「理由はどうあろうと、あなたたちは未来の納税者作りに貢献していない。けしからん」と。現実に一生懸命子育てをしている人にこう言われてしまえば何も言えなくなってしまう、という人もいるようですが。

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