2016年12月3日(土)に東京ミッドタウンで行われた、働く女性を応援するイベント「WOMAN EXPO TOKYO 2016 Winter」。キャリアアップから美容まで多彩なテーマでお届けしたセッションの中から、「働く女性のための『うるおいキープ』~目のうるおい足りていますか!?~」の様子をリポートします。

東邦大医療センター大森病院眼科診療部長の堀裕一さん
東邦大医療センター大森病院眼科診療部長の堀裕一さん

 パソコンを使ったりテレビや新聞を見たり……。私たちの目は日々フル回転。乾きや疲れが気になるという人も多いのではないでしょうか。本セッションでは、東邦大医療センター大森病院眼科診療部長の堀裕一さんを迎え、目のうるおいを守っていくにはどうしたらいいかをお話しいただきました。

 冒頭で来場者に「どんなときに目の乾燥を感じますか」とたずねると、圧倒的多数の挙手があったのが「パソコンやスマホを使っているとき」。また、自分がドライアイではないかと感じている人が8割ほど、実際にドライアイと診断された人も3割ほど見受けられました。

 「日本ではドライアイの人は約1000万人いると言われています。原因は大きく分けて二つ。涙腺から分泌される涙の量が減少する『涙液減少型』のドライアイと、環境が原因で、分泌された涙がどんどん蒸発してしまうケースです。またドライアイは疫学的に見て、圧倒的に女性に多いということも分かっています」(堀さん)

 目の乾きを感じていると答えた人の多くは後者ではないかと考えられるそうで、その背景にはパソコンやスマートフォンの利用者の増加、エアコンによる乾燥、コンタクトレンズの使用などがあるといいます。たとえばパソコンやスマートフォンの画面を集中して見ていると、自律神経の関係からまばたきの回数がぐっと少なくなり、目が乾きやすくなるのです。