自分らしく輝く、すべてのワーキングウーマンのためのイベント「WOMAN EXPO TOKYO 2016 Winter」が12月2日に東京ミッドタウン(東京・六本木)で開催。女性が実践したくなるアイデアや知識を学べる講演のなかで、イベント終了間際の時間にも関わらず満席となったのが、元プロ棋士で投資家の桐谷広人さんによる講演でした。

全身「株主優待」で手に入れたものを身に着け、愛車で登場

 日本テレビ系列で放送中の「月曜から夜ふかし」へのテレビ出演で話題になった、都内を縦横無尽に駆け回る愛用の自転車で会場入りした桐谷さん。その自転車をはじめ、眼鏡にシャツ、靴に至るまですべて株主優待で手に入れたもの。今回はそんな株主優待ライフを送る桐谷さんならではの株主優待のすすめを語っていただきました。

愛車で登場した桐谷さん。全身、株主優待でゲットしたものです
愛車で登場した桐谷さん。全身、株主優待でゲットしたものです

 桐谷さんが株式投資を始めたそもそものきっかけは、将棋のトーナメントプロだった29歳の頃、証券会社の団体に将棋を教えに行ったことからでした。

 「私は株はギャンブルだと思っていたので、その当時は手を出さないようにしていました。それから5年ぐらい経ったときに、当時阿佐ヶ谷に住んでいたのですが、証券会社の支店長さんが将棋ファンということで会いたいという連絡をもらいまして、それがきっかけで株式投資を始めました」

 そこから株式投資を始め、日本に3600銘柄あるうち、株主優待がある株だけでも約700銘柄を保有する、日本でも有数の株主となった桐谷さん。

 「以前はどの株を持っているのかがわからなくなり、適切な売り買いができなくなるので分散投資をするのはよくないと言われていました。でも今は、インターネットの時代。(オンライン上で所有株式のリストを)コード順や金額の高い順など、全部並べ替えることができるので大丈夫です」

桐谷さんの期限に追われる株主優待生活

 実は桐谷さんの株主歴は大きな波がありました。株を始めてわずか5年で資産が2億円まで膨らみ、一時は3億円までなったものの、リーマンショックなどで5000万円まで目減り。その後、アベノミクスで復活を果たして現在に至っています。

株主優待生活の歴史を語る桐谷さん
株主優待生活の歴史を語る桐谷さん

 「株主優待には、図書カードやQUOカードなどの期限のないものもありますが、ほとんどのものには期限があります。期限が来ると紙切れになってしまいますから、それを使うために自転車操業のような生活をしています(笑)」

 ここで会場がどっと沸きます。

 「いつでも使えるように優待専用の財布を持ち歩いています。12月末で期限が切れるものも多いので、結構重いです」