すぐに実践できる「しぐさ」レッスン

(C)PIXTA
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 まず読みながら実践できる「しぐさ」を紹介しましょう。

「目の印象を強くするにはどうすればいいか」

 カンタンです。

「20秒くらい目をぎゅっとつぶって、パッと開く」

 これだけで、瞳孔が開きまぶたがちょっと潤みます。人が興味があるものを見つめるとき、これをやった後と同じような目のするそうです。

「話に説得力を持たせるしぐさは?」

 それは、左手を動かし続けること。左手は右脳と直結していて、自分の目線のどこかに左手が見えると感覚的に落ち着いて、理路整然と話せるようになれると言います。テレビをよく見ると、政治家やアナウンサーに左手を巧みに使い人が多いことに驚きます。みんなこの本を読んだのでしょうか。

 これは私が、大学の就活生に伝授している方法です。

「面接やプレゼンテーションで緊張しない方法は何か」

 トイレで、2、3回、ぴょこんと跳ねてみましょう。

 緊張は体ではなく、心で起きるもの。それを取り除くにはぴょこんと飛んで、体をリラックスさせるのが効果的だとか。

 ここに紹介したのは、ほんのさわりです。あなたの印象をすぐさま変えてしまう「しぐさ」のコツが惜しげもなく紹介されています。

 私は一度、伊勢田幸永さんにお会いしたことがあります。あまりに魅力的な本なので、著者にも興味が湧きました。

 ちょうど大きな講演を控えていたところだったので、大きな声で説得力のある話し方をするにはどうすればいいかを聞いてみました。

「あごを少し上にあげて、両手を肋骨よりも高い位置にあげてみてください。背筋が伸びて、空気がたくさん胸に入ります。
 声もしっかりするし、背中も丸まらないですよ」

 言われたようにやってみると、いつもより大きな声がでました。

 やりながらふと「この『しぐさ』をよくやる人を知っているなぁ」と思って考えてみたところ、それは間違いなく安倍晋三総理大臣だと気が付きました。

 好印象を与える「しぐさ」からタフな交渉に勝つための「しぐさ」まで一冊読めばあなたの外見に違いがでるのは間違いありません。

 さぁ、ぎゅっと目をつぶり、パッと開いて、うるうるの目ヂカラで、今日もがんばりましょう。

文/ひきたよしあき

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