好きなことが仕事になるなんて知らなかった

――初めて記事がヒットした時はどんな気持ちでしたか?

柚月:信じられない、起きていることが分からない、という感じでした。仕掛けるぞという気持ちがあったわけじゃなくて、素直に好きなことを書いただけでそれが仕事になるとは思っていなかった。
 30年以上生きてきて、完全に見る側で、それを仕事にしていこうという気持ちは全くなかったので。それまでは、気分が落ち込んでくると現状に悩んで、ちょっと復活してということの繰り返しでした。それが、この3年ほどで全く人生が変わってしまいました。

吉永:連載は「【最終回】あくびばかりの後輩 ワケは自分の動画配信」で、柚月さんに部下ができて新しいサイトを作ることになったというところで終わっています。現実には、彼女はもっと人生がうまくいっている。
 次回はそれについてお話ししますね。

*全4回でお届けします。
第1回 本人降臨! 実話だった「才能がない人の夢のかなえ方」(この記事)
第2回 働き方で迷う人へ 今のままでいい可能性も探ってみない?
第3回 10kgの重いベストを装着 個性的すぎる上司の指導法
第4回 「才能がない人の夢のかなえ方」著者にリアル悩み相談

Profile
吉永龍樹
吉永龍樹(よしなが・たつき)
1979年生まれ。 静岡県出身。 学生時代に作成した個人サイト「僕の見た秩序。」が4年で1億アクセスを突破。現在は東京都を拠点に、サラリーマンクリエイター、インターネット専門家としてウェブサイト、ソーシャルメディアを中心に活動中。著書に『ゆかいな誤変換。』『ハイブリッドワーカー』『言い訳ばかりの私を変えた夢みたいな夢の話』など。Webクリエーションアウォード Web人賞受賞。LINEスタンプ「ゆかいなエヅプトくん」は女子高生を始め、世代を越えて大ヒット中。最新作は「激しく動く★肉くん3」スタンプ。
Twitter: https://twitter.com/dfnt
Facebook: https://www.facebook.com/dfnt.net

柚月裕実
柚月裕実(ゆづき・ひろみ)
Web編集者、ライター。IT関連会社のサービス企画部門のアシスタントとしてIT関連会社に入社後、時事ネタやヘルスケアの記事を書く仕事を経て、自分が大好きなアイドルについてのコラムを書く仕事を2013年より始める。15年からイラストレーター崎田ミナさんのヨガの連載を、16年からは主婦イラストレーターTamyさんの食べ物連載を手掛け、相次いで連載の書籍化が決定。崎田さんの『自律神経どこでもリセット! ずぼらヨガ』(飛鳥新社)は、17年1月の発売と共に大きな話題に。Tamyさん『たべてしあわせ おいしいノート(仮)』(メディアソフト)は4月発売予定。今年1月よりウェブサイトの運営や編集をする他社に転職。自分の夢をかなえる人生を更に大きく開いていくべく歩みを進めている。

文/大塚千春 写真/鈴木愛子 イラスト/吉永龍樹


手元におきたい。かわいい書籍版はこちら
言い訳ばかりの私を変えた夢みたいな夢の話

何のために働いているのか、わからない。いっそ会社をやめようかな…。そんな悩みを抱えたやる気のない契約社員に「社内で一番の変人」の上司が火を付けた!ごく普通のOLの、心をゆさぶる物語。
Kindle版はこちら
紙の本はこちら