手に収まるコンパクトな手帳ですぐに情報をキャッチ!

 最後に登場するのは、箱根のポーラ美術館で学芸員をしている山塙菜未さん。普段は各地の美術館や研究機関を回って研究・調査をしていますが、展示の準備期間になると、取引先との折衝を行ったり、作業着で会場作りを手伝ったりと、かなり仕事の幅が広いそうです。

ポーラ美術館 学芸員 山塙菜未(やまばな・なみ)さん。3月まで開催している企画展「ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ―境界線への視線」を担当しています
ポーラ美術館 学芸員 山塙菜未(やまばな・なみ)さん。3月まで開催している企画展「ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ―境界線への視線」を担当しています
<使っている手帳>
モレスキン/マンスリー ダイアリー(A6サイズ)

 手帳が大好きだという山塙さんは、ピカソやゴッホが愛したノートとしても知られるモレスキンの手帳を使っています。長年愛用しているという手帳の使い方を伺いました。

【高校以来マンスリー手帳ひとすじ!】

 山塙さんは、高校生の頃からマンスリー手帳しか使っていないそうです。手帳を見せていただくと…びっしり埋まっています!

予定や週のタスクを黒で書き込み、それを赤字で消していくというシンプルな使い方
予定や週のタスクを黒で書き込み、それを赤字で消していくというシンプルな使い方

「仕事もプライベートもすべてこの1冊にまとめているので、会議やランチの予定から、見に行きたい美術展まで、何でも書いてありますよ。終わったら赤で消していきます。小学生のころ、宿題や持ち物を書いておく『れんらく帳』ってありましたよね。終わるごとに赤で消していくのがすごく好きで、今でもそのクセが抜けないんです。1カ月のバランスを俯瞰して見たいので、やっぱりマンスリーが便利ですね」

【手にフィットするサイズ感も重要】

 現在使っているのはモレスキンのマンスリータイプ。もう10年も使い続けているそうです。そこまで気に入っているのはなぜですか?

「余計なことが書いていないところでしょうか。マンスリーは、シンプルに日付だけ。たくさん書きたいので、余白があることが大事なんです」

右端の「Notes」欄には週のタスクが書かれています
右端の「Notes」欄には週のタスクが書かれています

「もう一つは、この大きさです。思いついたときにすぐ書き込みたいので、どこにでも持ち歩けるような、できるだけコンパクトなものにしたいと思っていて。この手帳はA6サイズなので片手で持てますし、ソフトカバーなこともあって、手にとても馴染むんです。ペンも、この手帳に収まりが良いものを愛用しています」

名前入りのペンは、イタリアの万年筆メーカー「アウロラ」のもの
名前入りのペンは、イタリアの万年筆メーカー「アウロラ」のもの